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初対面の2人が描くプレーの共通点とは?
猶本光×中村憲剛スペシャル対談【前編】
猶本光選手が、中村憲剛さんのプレーを参考にしていたこともあり、サッカー感や思考について話を聞くことができれば、と今回の対談は実現
猶本光選手が、中村憲剛さんのプレーを参考にしていたこともあり、サッカー感や思考について話を聞くことができれば、と今回の対談は実現【画像:スポーツナビ】

 開幕したWEリーグで4連勝を飾っている三菱重工浦和レッズレディースでゴール、アシストと大活躍中の猶本光と、川崎フロンターレに5度のタイトルをもたらした中村憲剛の対談が実現した。


 現役時代は司令塔として君臨した中村と2列目でのプレーを開眼させている猶本。それぞれボランチや2列目でプレーするなど、共通点も多く、初対面ながら濃厚なサッカー談義が展開された。レッズレディースの中盤で存在感を増す猶本がたどり着きつつある、中村も共感する境地とは……。

中村憲剛のプレーを参考にしていた

――かねてから猶本選手が憲剛さんと話してみたいということで、この対談が実現しました。


猶本光(以下:猶本) ありがとうございます。以前からフロンターレの試合を見ていたこともありますし、その中心にいた憲剛さんのプレーは、自分とポジションが近いということもあって参考にさせてもらっていたんです。あっ、初対面なのにいきなり憲剛さんって呼んでしまってすみません!!


中村憲剛(以下:中村) 全然、大丈夫ですよ(笑)。


猶本 ありがとうございます。


中村 僕も猶本さんのことは折に触れて活躍や記事を拝見していました。若いころからなでしこジャパンに選ばれていて、SCフライブルクでヨーロッパの舞台にもチャレンジして、そこからまたレッズレディースに戻ってきた。東京五輪ではメンバーに選ばれず、悔しい思いをしたかもしれませんが、今年からWEリーグも始まり、これからの日本女子サッカー界を担っていく存在として、強い覚悟を持って臨んでいるのだろうなと感じていました。サッカーのところでは、猶本さんからは、特に技術の高さや考えてプレーしていることが伝わってきますよね。


猶本 実は憲剛さんが書かれた『ラストパス』(KADOKAWA刊)を読ませてもらったんです。


中村 直接、言われると照れますね(笑)。


猶本 その著書の中に「35歳までの自分は何も成し得ていなくて、やり続けたことで、引退するまでに多くのものを手にすることができた」と書かれていて、自分もまだまだこれからだなと勇気をもらえたばかりだったんです。


中村 でも、本当にそう思いますよ。もちろん選手なので契約などもありますけど、大事なのは自分がやり続けられるかどうか。あとは、自分が年齢を重ねていけばいくほど、いろいろな価値や有益さを見いだしていかなければならないとも思います。この世界はどうしても年齢の若い人を取り上げたがる傾向にあります。そのなかで自分自身も、ベテランの価値を高めたいと思うようになったのは、30歳を過ぎたころでした。猶本さんはまだ、その手前……確か今、27歳ですよね?


猶本 そうです。



中村 僕は、日本代表に初めて選ばれたのが何せ26歳のときですから。JリーグのMVPに選ばれたのが36歳、初めてリーグ優勝したのも37歳。そう考えると、人生って本当に何が起こるか分からないですよ。


猶本 でも、40歳までやり続けられたというところがすごいと思います。憲剛さんの言うように、スポーツの世界では年齢の若い選手が好まれますよね。そのなかで、自分がやり続けるだけでなく、チームからも求められ続ける。私自身も今、長くプレーできる選手になりたいと思っているので、なおさら尊敬します。

原田大輔

1977年、東京都生まれ。『ワールドサッカーグラフィック』の編集長を務めた後、2008年に独立。編集プロダクション「SCエディトリアル」を立ち上げ、書籍・雑誌の編集・執筆を行っている。ぴあ刊行の『FOOTBALL PEOPLE』シリーズやTAC出版刊行の『ワールドカップ観戦ガイド完全版』などを監修。Jリーグの取材も精力的に行っており、各クラブのオフィシャルメディアをはじめ、さまざまな媒体に記事を寄稿している。

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