【WBC優勝候補分析】韓国はメジャーリーガー中心にバランスの取れた野手陣が強み 攻略の鍵は「左腕の起用法」
※内容は2023年2月2日時点の情報をもとに執筆
※リンク先は外部サイトの場合があります
MLB経験のある2人のベテラン左腕を中心とした投手陣
2008年の北京五輪での金メダルに貢献したキム・グァンヒョンは現在34歳。2009年に続いて自身2度目のWBCに臨む 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】
リリーフ投手に目を向けると、クローザーでの起用が予想されるのはコ・ウソクだ。昨季は国内リーグで42セーブを挙げ、防御率1.48をマークしている。150キロ超のストレートと140キロ台後半のカットボールを武器としており、奪三振率11.87を記録している剛腕だ。東京五輪では準決勝の日本戦で敗戦投手になっているだけに、今大会にかける思いは人一倍強いだろう。そして、そのコ・ウソクにバトンをつなぐのが、チョン・ウヨン。サイドハンドから150キロ超えの速球を投げ込む姿は、かつてヤクルトで活躍した林昌勇(イム・チャンヨン)をほうふつとさせ、昨季は67試合に登板してリーグトップの35ホールドをマークしている。これに加えて、昨季の新人王であるチョン・チョルウォンや、イ・ヨンチャンといった球速の速いリリーバーが名を連ねている。今大会では球数制限が設けられているため、継投は重要な戦術となってくる。投手出身のイ・ガンチョル監督は、代表チームの指揮を執るのはキャリアで今回が初。巧みな投手起用に定評があるが、その手腕にも注目したい。