道銀、ロコ、中電の三つ巴も鍵握るのは全員10代の最年少チーム? どうなる横浜開催のカーリング日本選手権1次L
横浜で連覇を狙うSC軽井沢クラブ 【(C)北海道カーリングツアー】
昨年からレギュレーションが変更となり、これまでの参加全チームが総当たりの予選を戦うのではなく、10チームを1次予選リーグ2ブロックに分けて3チームずつ、計6チームが2次予選リーグに進出する方式となった。
また、2次予選では1次予選で対戦したチームとの再戦が行われずに、直接対決の結果が持ち越されるために、1次リーグの勝敗も大きな意味を持つ。2次予選を勝ち抜くのは上位3チームだ。2次予選1位のチームは一足跳びに決勝へ。同2位と3位のチームが準決勝を戦う。
ロコ・ソラーレ、北海道銀行、中部電力に札幌国際大学が食い下がるか
いきなり2月2日の開幕カードから昨年準優勝の北海道銀行とワールドツアーランキング国内最上位のロコ・ソラーレが対戦する。初めての首都圏開催ということで多くの観客の面前で、足元は未知数なアリーナアイス。開幕前に一度、割り当てられた1時間ほどの公式練習や試合前練習からアイスリーディングをスタートさせ、先にアイスにマッチさせたほうが、この試合だけではなく大会全体でアドバンテージを得ることになるだろう。
さらに北海道銀行は翌3日に優勝候補である中部電力との対戦が続く。日本選手権での優勝経験豊富なこの2チームからの連勝は簡単ではないが、今季の世界ツアーで実現した大会もあった。
中部電力は2日の初戦で札幌国際大学と戦い、北海道銀行、チーム大阪との対戦が続く。ロコ・ソラーレと当たるのは5日の1次リーグ最終戦だ。
このロコ・ソラーレも含めた北海道銀行、中部電力の3チーム同士の対戦成績は2勝できれば最高、絶対に2敗はしたくない、1勝1敗でもあるいはやむなし、といったイメージだろうか。
ただ、三つ巴となると、ある意味で鍵を握るのは札幌国際大学になってくる。上記3強が、全5選手がまだ10代という若い札幌国際大に不覚を取った場合、一気に苦しくなる。もちろんその際には、札幌国際大の1次リーグ突破も見えてくる。激戦の北海道ブロックを抜けてきたチームだけに基本技術は高く、今大会平均年齢は最年少だが、リードの瀬川琴佳とセカンドの鈴木凜は高校時代に別チームで日本選手権にも出場経験を持つ。また、鈴木とスキップの敦賀心羽子は先日、イタリア・トリノで行われたワールドユニバーシティゲームズに日本代表として参加し金メダルを獲得するなど、今季は好調を維持している。格下と決めつけては危険なチームだ。
ロコ・ソラーレ、北海道銀行、中部電力に札幌国際大学が食い下がるか。そんな展開になりそうだ。