コパ・アメリカのニュースター候補10選 ペレの再来、三笘の僚友、エクアドルの超絶テクニシャン…

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今回のコパ・アメリカでブレイクする若手は誰か。ブラジル、アルゼンチンをはじめとする有力国以外にも期待のヤングタレントが何人もいる 【Photo by Getty Images】

 北中米カリブ海の6カ国を含む16カ国が出場する2024年コパ・アメリカは、現地時間6月20日~7月14日にアメリカ合衆国で開催される。これまでに多くの若手選手がこの大会で飛躍のきっかけをつかんだが、今回も一気に名を揚げる可能性を秘めたヤングタレントがひしめく。そのなかでも特に注目すべき10人をランキング形式で紹介する。

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10位:ミゲル・テルセロス(ボリビア代表/MF/20歳)

 ブラジルの名門サントスの下部組織で育った攻撃的MFで、ニックネームは“ミゲリート”。同クラブ初のボリビア人プレーヤーとなったほか、ブラジル1部リーグの外国人最年少出場記録(18歳5カ月6日)を持っている。とりわけシュート技術に優れ、ユースレベルでは得意のインステップシュートを武器にゴールを量産した。

 22年9月にデビューしたボリビア代表では10番を背負うラミロ・バカの壁を越えられずにいるが、大会前のエクアドル戦で途中出場から初ゴールと波に乗りかけている。

9位:ジョアン・グリマルド(ペルー代表/FW/21歳)

23年9月のブラジル戦で代表デビュー。ペルーのレジェンドで、同じウイングだったファルファンもその実力を評価する 【Photo by Raul Sifuentes/Getty Images】

 いかにも南米のアタッカーらしいフェイントや独特のリズムを刻むドリブルでサイドを破るウインガーだ。基本フォーメーションが3-5-2のペルー代表ではインサイドハーフを主戦場とする。

 これまでは後半に切られるカードの一枚に過ぎなかったが、やはり有望株であるMFピエロ・キスペ(22歳)が開幕前のエルサルバドル戦でボールロストを連発したこともあり、そのアタッカーに代わるスタメン起用への待望論が熱を帯びている。

8位:マルセロ・フローレス(メキシコ代表/FW/20歳)

 メキシコやカナダで活躍した元フットボーラーの父を持つサラブレッドで、そのルベンが女子代表の監督を務めていたケイマン諸島(英国領)で育った。13歳で英国本土に渡ったのはイプスウィッチのコーチに才能を見初められたからで、同クラブで研鑽を積んだ後、15歳の時にアーセナルのアカデミーに加入した経歴を持つ変わり種だ。

 線がかなり細いウインガーだが、優れた敏捷性とボールスキルを活かしたドリブルで相手を軽快に抜き去る。メキシコ代表における役割は、試合終盤に送り込まれるジョーカーが有力。短い出場時間でインパクトを残し、脚光を浴びるかもしれない。

7位:ケルビン・アンドラーデ(ベネズエラ代表/MF/19歳)

 22年に英紙ガーディアンから「ネクスト・ジェネレーション」(世界の優秀な若手選手たち)にリストアップされたウインガー兼トップ下は、24年1月にブラジル1部のフォルタレーザでデビューすると、公式戦21戦7発といきなり輝いた。王国の並み居る有望株をよそに、現地で「フォルタレーザの至宝」と激賞される才能はダテではない。

 左右両足を器用に使い分け、長短を織り交ぜたパスでチャンスメイクする様は、デンマーク代表のクリスティアン・エリクセンを彷彿とさせる。本人がこだわりを持つのは直接フリーキックで、攻撃機会が限られそうなアウトサイダーのベネズエラにとっては大きな武器となりそうだ。

6位:ホセ・コルドバ(パナマ代表/DF/23歳)

この6月に23歳になったばかりだが、パナマ代表では不動のセンターバック。守備はもちろん、正確なフィードなどで攻撃面でも貢献する 【Photo by Shaun Clark/ISI Photos/Getty Images】

 守勢に回る時間が短くないはずのパナマにおいて、この屈強なセンターバックに寄せられる期待は特大だ。陸空問わず対人戦に強く、クロスやロングボールを弾き返す壁としての存在感も大きい。価値ある左利きのセンターバックで、その利き足から繰り出すフィードにも定評がある。

 若いながら豊富な国際経験も魅力で、18歳の時にセルタの下部組織に加入。スペインで基礎技術に磨きをかけた後、ブルガリアの新興クラブであるエタルを経て、同国の名門レフスキ・ソフィアで才能を一気に開花させた。23-24シーズンには同国リーグの最優秀DFに輝き、今夏のノリッジ(イングランド2部)へのステップアップ移籍が決まっている。

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