サウジカップの前に佐賀ファイナル!小回りでも差しで狙いたいジョッキーは?/佐賀競馬・大恵総合研究所佐賀支部
今夜も20時50分までアツいレースが繰り広げられています。
その佐賀最終レースに特化したデータ分析を行うのが競馬リポーターの大恵陽子氏。
JRAと地方競馬の二刀流の彼女が、今夜も独自の視点から最終レース的中を目指します。
1番人気が安定の走り
競馬リポーターの大恵陽子です。
私はリヤドダートスプリントに出走するイグナイター取材のため、引き続きサウジアラビアに滞在中。
木曜日は「調教を見ながらの朝食会」があったのですが、その後にインターネットで見た佐賀競馬のたんぽぽ賞はエイヨーアメジストが6馬身差の楽勝。
さすがGII・デイリー杯2歳Sで4着の実績馬でした。
夏には例年、古馬混合の九州産限定重賞・霧島賞がありますから、そこでの走りも楽しみに待ちたいと思います。
さて、今夜の佐賀最終レースは特別な条件のつかない「C2クラス」「1400m」となります。
基本的には最終以外に組まれている他のレースと変わりありませんが、今夜と同条件の最終レース(直近1年)の人気別成績は下表の通り。
1番人気の勝率は半数近い45.8%に上り、連対率は83.3%。
2~3番人気と比べても突出した好成績で、1番人気は無条件に狙いたいところです。
いつもこのデータ分析で人気を予想する時に参考にしているのが、佐賀競馬公式HPに掲載されている無料ネット新聞「うまかつ.net」。
無料で専門紙並みの情報が見られてとても重宝しているのですが、公開されるのはレース前日の午後。
いまこの原稿を書いている時点ではまだ公開されていないため、このコラムではスルーしますが、読者のみなさんであらかじめ馬券を仕込んでおきたい方はぜひ参考になさってください。
※リンク先は外部サイトの場合があります
小回りコースですが、最低でも1頭は差し馬を抑えておきたい傾向が出ました。
ある騎手が逃げと同数の勝利を挙げる戦法
佐賀移籍後4戦中3戦で上がり3ハロン38秒台を出しており、このクラスとしてはかなり上位の末脚を持った差し馬です。
騎乗するのは出水拓人騎手。
今回が初騎乗となる出水騎手の2024年の脚質別成績は下表の通り。(佐賀ダート1300m~1400m、2024年)
差し・追い込みは必然的に母数が多くなること、また好走率は下がる傾向にあるため勝率などは低く出てしまいますが、注目すべきは逃げと差しの勝利数が同じなこと。
能力のある馬に乗っていれば、高い確率で差してきているであろうことが推測できます。
出水騎手は外枠からの差しが好成績
下表は出水騎手の差しでの馬番別成績。
バラつきはあるものの、外枠の方が成績が良く、特に9番~11番が3着内率33%超えとなっています。
なお、12番枠が3着内率0%なのは、サンプルが4件しかないため。
佐賀競馬ではフルゲート12頭立てにならないことも多いため、12番枠の成績については参考外でいいでしょう。
2番手以内の馬にも注目
ほぼ2頭に1頭が馬券圏内に粘っていて、前付けできる馬も狙いたいところ。
今夜のメンバーでは⑤デアリングエイトや⑧ルヴォンサンライズが前付けできそうです。
中でも⑧ルヴォンサンライズは3走前と2走前が逃げ切り勝ち。
上がり3ハロンも40秒台前半で粘れており、2番手以内に付けられそうな馬から狙うとしたら、こちらでしょうか。
では、気になる予想と買い目は?
前走は後方で脚を溜めるも、弾けきれずに6着でしたが、それ以前は佐賀で上がり3ハロン38秒台の強力な末脚を繰り出して1勝、2着2回。
鞍上の出水拓人騎手も差しは得意と言えるデータがあり、頼もしいです。
もう少し外枠ならデータ的に最強だったかもしれませんが、7番枠なら動きたいタイミングで動きやすいでしょう。
前付けできそうな馬からは⑧ルヴォンサンライズ。
勝ち上がりで相手関係が強化された前走は出ムチを入れるも周りの馬が速く4番手からとなり、向正面から後退してしまいました。
今回もどのくらい前に付けられるかでしょうが、内に⑤デアリングエイト以外速い馬がいなさそうなことを考えると、前走よりはいいポジションを取ってほしいと期待します。
⑩フクサンモードはそれなりのポジションから末脚もしっかり使えるタイプ。
⑨フェアリーパインも同様です。
また、勝ち上がりでメンバーレベルは上がりますが、①カシノテンダーにも期待したいところです。
買い目は点数を絞ります
3連複軸1頭
⑦-①⑧⑨⑩ 6通り
文・大恵陽子(おおえ ようこ)
競馬リポーター。小学5年生で競馬にハマり、地方競馬とJRAの二刀流。毎週水曜日は栗東トレセンで、他の日は地方競馬の取材で全国を駆け回る日々。グリーンチャンネル「アタック!地方競馬」「地方競馬中継」などに出演のほか、「優駿」「週刊競馬ブック」「うまレター」「馬事通信」など各種媒体で執筆。
「大恵総合研究所」なるデータ分析機関を勝手に設立し、現場取材で得た騎手・調教師などの談話をヒントに、馬場傾向やレース傾向を導き出して精度向上に励む。
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