充実の戦力で連覇に向けて突き進む阪神 不安要素は「レギュラーと控え選手の格差」?
村上頌樹は新人王とMVPの同時受賞を果たし、日本一の立役者となった。 【写真は共同】
今回、評価に活用した2つの指標(wRAA、RSAA)は、スポーツナビがプロ野球の週間MVPを選出する企画でも活用しており、指標の解説を以下リンクから確認できる。
※本文は2024年3月20日時点の情報をもとに執筆。
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質と枚数ともに充実した先発陣
【データスタジアム株式会社】
次世代の育成という点に目を向けると、2年目の門別啓人が注目を集めている。昨季終盤には高卒ルーキーながら一軍のマウンドを経験しており、この春もキャンプからアピールを続けている。ローテーションの谷間などで一軍登板を重ね、今季を飛躍の足がかりとしたいところだ。また、高卒5年目の及川雅貴も主力先発陣の牙城を崩そうと意気込んでいる。オープン戦ではセットポジション時に打ち込まれるなど課題も残しているが、昨季リリーフとして残した成績を見ても、一気にブレークするだけのポテンシャルは備えている。
左腕を中心とした強力リリーフ陣
守護神・岩崎は昨季のセーブ王に輝いた。今季はゲラとクローザー争いを繰り広げる可能性も? 【写真は共同】
若手の中では岡留英貴にブレークの兆しが見える。2年目の昨季に一軍デビューを果たし、日本シリーズの舞台を経験するなど、シーズン終盤は戦力として活躍した。春季キャンプでは岡田監督からMVPに選ばれ、ここまでのオープン戦でも好投を続けており、飛躍が期待される存在だ。最後に、不振からの脱却を目指す湯浅京己の動向も気になるところ。実戦での登板は重ねているものの、安定感を欠いており、現在は二軍で調整を続けている。復調すればブルペンにとって大きなプラスアルファとなるだけに、コンディションを整えて完全復活を果たしたい。