データで見る12球団の若手有望株パ・リーグ編 由伸の穴を埋めるオリックス期待の逸材は?
昨季は高卒1年目で一軍デビューを果たした齋藤響介。大先輩・山本由伸のような成長曲線を描けるか 【写真は共同】
※本文は2024年2月6日時点の情報をもとに執筆
※選手年齢は2024年12月31日時点
※表中の平均球速はストレートの球速、および単位はkm/h
若手投手が着々と力をつける日本ハム
日本ハム:2023年二軍投手成績 【データスタジアム株式会社】
また、育成選手には球威に優れる投手が複数在籍している。身長191センチの柳川大晟は前年から平均球速が約3キロ向上し、少ない出番ながら圧倒的な成績を残した。ストレートの奪空振り率はイースタン・リーグでトップクラスの数字を残しており、コンディションに問題がなければ支配下登録、さらには勝ちパターン入りも見えてくるだろう。福島蓮は柳川と同期で190センチの長身右腕。ストレートとフォークのコンビネーションで優れた奪三振能力を示している。このほか、47イニングを投げて49個の三振を奪った松本遼大なども控える。昨季は育成から支配下登録を勝ち取った投手は現れなかったが、今季は例年以上に支配下枠をめぐる競争の激化が予想される。
日本ハム:2023年二軍野手成績 【データスタジアム株式会社】
最後に、投打二刀流の矢澤宏太を取り上げる。故障の影響で出場機会は限定的だったが、打者としては平均を上回るOPSを記録。特に長打力で強みを発揮しており、フライ性の打球が多いのが特徴だ。173センチと体格は小柄だが、その打撃スタイルはスラッガータイプといえる。
「和製ランディ・ジョンソン」が見せる抜群の球威
西武:2023年二軍投手成績 【データスタジアム株式会社】
羽田と同期でサウスポーの共通点もある菅井信也は、先発としてまずまずの成績を残した。キレのあるストレートが武器なだけに、今後スピードが上がってくると面白い存在になりそうだ。最後に、6年目を迎える渡邉勇太朗を取り上げる。二軍では先発として登板を重ねるも、盤石な一軍の先発陣に割って入ることができていない。空振りがなかなか奪えないことやボールゾーンでスイングを誘えないところが現在の課題となっている。今季は変化球のクオリティーを高め、殻を破りたいところだ。
西武:2023年二軍野手成績 【データスタジアム株式会社】
最後に、ポスト源田壮亮として期待される滝澤夏央を紹介する。ショートの守備指標ではイースタン・リーグでトップクラスの数値を記録しており、広大な守備範囲が特徴だ。身長164センチと小柄な体格ということもあり、打撃では長打力が不足しているが、四球を獲得する能力は光るものを見せている。バッティングを磨き、源田のポジションを脅かす存在になりたい。