常勝軍団復活を目論むソフトバンク 充実の救援陣が強み、課題のスターターを整備できるか?
今回、評価に活用した2つの指標(wRAA、RSAA)は、スポーツナビがプロ野球の週間MVPを選出する企画でも活用しており、指標の解説を以下リンクから確認できる。
※本文は2024年3月17日時点の情報をもとに執筆。
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課題を残した先発ローテーション
残りのローテーションの枠は競争となる中、小久保裕紀監督はリリーフとしてNPB通算306登板の実績を持つモイネロ、ルーキーイヤーから46試合に登板した大津亮介を先発に配置転換した。大津は3月14日のオープン戦で6回無失点8奪三振、モイネロもオープン戦で2試合に先発して好投を見せており、それぞれ先発投手としての適性を示している。自身初の開幕ローテーション入りを狙うのは、昨季来日初勝利を含む3勝をマークしたスチュワート・ジュニア。ここまでの実戦は持ち前の力強いボールを武器にアピールを続けている。このほか、昨季の開幕投手を務めた大関友久やベテラン右腕の東浜巨、板東湧梧などもオープン戦で好投を続けている。大津とモイネロの配置転換組が好調ということもあり、開幕は先発ローテーションが充実した状況で臨めそうだ。
オスナを筆頭に強力勝ちパターンは健在
変則的な投球フォームのリリーバーが多いのも特徴で、サイドハンドの又吉克樹は後半戦の26登板で防御率1.57をマーク。移籍3年目の今季は開幕からフル回転の働きが期待されるほか、同じく右サイドハンドの津森宥紀、サウスポーのヘルナンデスは剛速球を持ち味としている。また、ここまでのオープン戦では、昨季一軍未登板の杉山一樹や日本ハムから現役ドラフトで加入した長谷川威展、ドラフト2位ルーキーの岩井俊介らが好投を続けており、新戦力が台頭しつつある。