W杯・日本代表のコスタリカ対策 サイド攻撃+ミドルで堅固なブロックを打ち砕け!
強固なコスタリカの守備を崩して、いかにゴールを奪うか。分厚いブロックの後ろには世界的GKナバスが立ちはだかる 【Getty Images】
初戦の結果に関係なく勝ち点3が絶対に必要
カタールW杯グループステージE組の第2戦、日本対コスタリカは、「負けられない試合」ではなく、「勝たなければならない試合」だ。
現行のW杯グループステージにおける勝ち点のボーダーラインは、統計的に4点とされている。勝ち点4を取った上で、突破と敗退はフィフティ・フィフティ。3引き分けではボーダーラインにたどり着かないので、ドイツ、コスタリカ、スペインのいずれかから勝ち点3を奪う必要がある。
いずれかとは……まあ、コスタリカだろう。「甘く見るな」と言われても、他の2チームがこのありさまではコスタリカを選ぶしかない。
あるいは仮に日本が初戦でドイツに勝てば、2戦目は引き分けでもOK、となる流れは考えられるかもしれない。たとえば日本がドイツに勝ち、さらにスペインがコスタリカとドイツに2連勝したケースだ。この場合は日本対コスタリカが引き分けなら、ドイツのステージ敗退が決まるので、引き分けでもオーライ。通常なら、そういう勝ち点勘定はあり得る。
ところが今回、2戦目は日本とコスタリカが先のキックオフである。これが地味に痛い。現地時間で27日の13時に、日本対コスタリカが行われた後、22時にスペイン対ドイツがキックオフとなる。つまり前述した、「ドイツが2連敗したから、2戦目は引き分けでもOK」のような計算は成り立たないわけだ。
そんな皮算用に頼れば、ドイツがスペインに勝ち、日本が勝ち点4、ドイツ3、スペイン3、コスタリカ1で第3戦を迎えるかもしれない。このケースは見かけ上は日本が首位だが、最後の対戦カードを踏まえれば、砂上の楼閣に等しい。ああ、こんな状況に苦しむくらいなら、コスタリカ戦でもっと勝負をかければ良かった……と後悔することは避けたい。
実際のところ、日本対コスタリカが引き分けならば、スペインとドイツを楽にするだけ。初戦で日本がドイツに勝とうが負けようが引き分けようが、第2戦では勝ち点3をもぎ取り、2つの強豪にプレッシャーを突きつけなければならない。
つまり、コスタリカ戦は「絶対に勝たなければならない戦い」。Eはそういう組である。
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