サッカーW杯・出場32カ国「戦力ランキング」
記事
4月の組分け抽選会の後にワールドカップ出場国の戦力ランキングをお届けしたが、これはそのアップデート版だ。当時は未定だった3つの出場国(ウェールズ、コスタリカ、オーストラリア)を加え、他の29カ国も新戦力の台頭、主力の欠場といった7カ月前からの変化を踏まえて採点を見直した。果たして、どんな順位になったのか。
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解説
最高評価はブラジル。大エースのネイマール(パリ・サンジェルマン)が今季の公式戦で計15ゴール・12アシスト(11月13日現在)と絶好調なうえ、レアル・マドリーの主軸であるヴィニシウス・ジュニオールを筆頭に、今夏に加入したマンチェスター・ユナイテッドでファンのハートを掴んだアントニー、アーセナル躍進の一翼を担うガブリエウ・マルチネッリなど脇を固めるウインガーの充実ぶりも光る。後方にも世界トップクラスの精鋭(ボランチのカゼミーロ、CBのチアゴ・シウバとマルキーニョス、GKのアリソンとエデルソン)がズラリと揃う陣容は、質・量ともに今大会随一だろう。優勝候補の筆頭に相応しい戦力が整っている。
本来ならブラジルと双璧と成す存在の前回王者、フランスはMFの戦力値低下が否めない。ポール・ポグバ(ユベントス)、エヌゴロ・カンテ(チェルシー)が負傷で欠場するからだ。加入1年目のR・マドリーで異彩を放っているとはいえ、経験の浅いオーレリアン・チュアメニに多くを期待せざるを得ない状況だ。それでも2022年のバロンドール受賞者であるカリム・ベンゼマ(R・マドリー)、そして今大会の主役候補であるキリアン・エムバペ(パリ・サンジェルマン)を擁するFW、メガクラブの主軸がひしめき合うCBはブラジルにも匹敵する。総合的にはそのセレソンに次ぐ評価が妥当だろう。
主力の怪我による欠場が決まったのはフランスだけではない。ドイツはFWティモ・ヴェルナー(RBライプツィヒ)、ポルトガルはFWディオゴ・ジョタ(リバプール)、オランダはMFジョルジニオ・ワイナルドゥム(ローマ)が残念ながら本大会を棒に振る。ただし、主軸中の主軸だったMFを2枚も失ったフランスほどのダメージはないだろう。むしろ心配なのはアルゼンチンだ。パウロ・ディバラ(ローマ)は11月中旬に太ももの故障から復帰したばかりで、アンヘル・ディ・マリア(ユベントス)、そしてリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)も万全ではない。アキレス腱を痛めているメッシの状態次第で、戦力査定に大きな変化が生じてくるのは言うまでもないだろう。
世界最速で26人の登録メンバーを発表した日本に言及すれば、それぞれ今夏に求めた新天地で躍動している三笘薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)、伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)が頼もしいMFは数カ月前より充実度がアップ。フランクフルトのヨーロッパリーグ制覇に貢献し、今季のブンデスリーガで貴重なゴールを連発している鎌田大地の存在も大きく、こと中盤のタレント力に関してはアジアレベルを超越している。それぞれヨシュア・キミッヒ(バイエルン)、ペドリ(バルセロナ)を筆頭に、ワールドクラスが顔を揃えるドイツ、スペインのMF陣と見ごたえのある攻防を繰り広げるのではないか。
中盤と言えば、ダークホース候補のそれにも触れておこう。
一部で「世界最高峰」とも称されはじめているフェデリコ・バルベルデ(R・マドリー)を擁するウルグアイ、主将のグラニト・ジャカがアーセナルで傑出したパフォーマンスを披露しているスイス、昨年のEUROでのショッキングな悲劇(一時は心停止に)から不死鳥の如く復活を遂げたクリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド)が引っ張るデンマークも、日本同様にこの数カ月でMFの戦力値を高めた印象だ。振り返れば、前回大会のダークホースであり、見事に決勝進出を果たしたクロアチアの中盤にはルカ・モドリッチがいた。バルベルデ、ジャカ、エリクセンが、その巨星のように母国を高みへと導く可能性は十分にあるだろう。
(企画・編集:YOJI-GEN)