初戦勝ち点1以上で予選突破確率50% 過去6大会戦績から日本のW杯成績を予想!

C-NAPS編集部

日本の過去のW杯での戦績をもとに、今大会での成績を予想する 【Getty Images】

 2022年9月より販売が開始された新スポーツくじ「WINNER」。Jリーグ(サッカー)やBリーグ(バスケットボール)において、1試合ごとの勝敗およびスコアを予想するスタイルのくじだ。20日開幕のFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022も予想の対象になったことで、注目度が高まっている。

 WINNERではW杯の全64試合の予想が可能であり、1試合1試合の予想で盛り上がることは必至だが、多くの方が注目するのはやはり日本代表の結果だろう。優勝経験国のドイツ、スペインという強豪国と同居する厳しい組み分けに入った今大会、日本はどこまで勝ち進めるのか。W杯過去6大会でのジンクスと傾向を分析したうえで、今大会での日本の成績を予想する。

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予選リーグ突破の確率は50%!ドイツ戦での勝ち点獲得が肝に

2018年ロシア大会では、香川真司(左)のゴールなどで初戦のコロンビア戦に勝利。波に乗った日本は決勝トーナメント進出を果たした 【Getty Images】

 7大会連続7回目のW杯本大会出場となるサッカー日本代表。初出場を果たした1998年フランス大会当時と比較すると、アジアの強豪国、そしてW杯の常連国として世界からも認められる存在となった。しかし、W杯本大会の予選リーグでの下馬評では、どの大会でも3番手か4番手予想に甘んじていた。そのトレンドは今大会においても変わりなく、W杯優勝経験国のドイツ、スペインという強豪国と同居する厳しい組み分けにおいては、“日本は甘く見積もっても3番手評価が妥当”なのだ。

 ただし、これまでの日本が下馬評通り、すべての大会で予選リーグ終了後に帰国の憂き目に遭ったかというとそうではない。日本は出場した過去6大会で3度の決勝トーナメント進出を果たしている。その確率は50%であり、アジアのライバルである韓国、イラン、サウジアラビアを凌ぐのはもちろん、2018年ロシア大会で準優勝を果たしたクロアチアをも上回る。では決勝トーナメント進出と予選リーグ敗退を分けたポイントは何だったのか。

【C-NAPS編集部】

 過去6大会の成績を見れば一目瞭然だが、日本は初戦黒星発進の3大会はすべて予選リーグで敗退している。一方、初戦で勝つか引き分けた3大会は決勝トーナメント進出を果たしている。W杯は短期決戦となるだけに、今大会でも初戦のドイツ戦で勝ち点を得られるかどうかが、日本の浮沈の鍵を握っているといっても過言ではない。

【C-NAPS編集部】

「南米との相性が悪い」「欧州とのほうがいい試合をする」など、日本にも戦術やスタイルによる得手不得手は当然ながらある。しかし、W杯の初戦に限ると、そうした相性はあまり関係ないともいえる。過去6大会の初戦を大陸別に振り返ってみても、大陸別(対欧州 1分、対南米 1勝1敗、対オセアニア※ 0勝1敗、対アフリカ 1勝1敗)での成績に有利不利はないのだ。
※オーストラリアは現在AFC(アジアサッカー連盟)に加盟

 ドイツとのこれまでの対戦成績は、日本の1分1敗。初対戦となった2004年横浜での親善試合は、クローゼに2発、バラックにも決められて0-3の大敗を喫した。2006年ドイツ大会直前の親善試合では、高原直泰の2ゴールで勝利目前まで追い込んだものの、終盤に追いつかれ2-2で引き分けた。

【C-NAPS編集部】

 今大会も選手層で見れば当然、ドイツのほうが上だ。「ゲーゲンプレス」による圧力で、日本が自陣に押し込まれる試合展開が予想される。しかし、鎌田大地、遠藤航、吉田麻也、板倉滉、田中碧と日本代表メンバーの多くがドイツでプレーしており、大半の選手の特徴を把握している点は大きなプラスといえる。ブラジルに次ぐ過去4度のW杯制覇を誇るサッカー大国だけに、日本が勝利すれば大金星だ。決勝トーナメント進出に向けて一気にチームの気運や国内の応援のボルテージも高まるだろう。

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勝ち点獲得率は67%!第2戦は手堅く引き分けが多い傾向に

第2戦で勝利を収めたのは2002年日韓大会のロシア戦だけだ。稲本のゴールで記念すべきW杯初勝利をたぐり寄せた 【Getty Images】

 初戦が決勝トーナメント進出において最重要ポイントといえるが、第2戦は意外にも大会結果に大きな影響を与えるというわけではないようだ。過去6大会の第2戦の成績は1勝3分2敗。2戦目で勝ち点3を奪えたのは、日本の記念すべきW杯初勝利となった2002年日韓大会のロシア戦だけだ。決勝トーナメント進出を果たした3大会においても、既出のロシア戦は勝利したものの、2010年南アフリカ大会ではオランダに敗れ、2018年ロシア大会ではセネガルと引き分けている。

【C-NAPS編集部】

 一方、第2戦で勝ち点を奪った確率は67%と比較的高いデータが出ている。初戦の勝ち負けにかかわらず、決勝トーナメント進出をにらんだ手堅く膠着(こうちゃく)した試合が展開されるのが2戦目の特徴だ。例外は派手な打ち合いになった2018年ロシア大会のセネガル戦だけだろうか。他の試合はすべて欧州の国とロースコアの試合を演じており、初戦の結果を踏まえて明確に勝ち点を取りにいく姿勢が見受けられる。

 第2戦に対戦するのは北中米カリブ海予選で4位に終わり、ニュージーランドとの大陸間プレーオフを制して出場を決めたコスタリカ。初戦にドイツと3戦目にスペインというW杯優勝経験国と戦うだけに、日本にとって第2戦は是が非でも勝利を収めたいところだ。これまでの通算対戦成績でも日本の3勝1分0敗と相性もよい。ただし、コスタリカは2014年ブラジル大会で、イタリア、イングランド、ウルグアイと同居する死の組を突破するなど、サプライズを提供した過去がある。決して侮ることはできない相手だ。

【C-NAPS編集部】

 一方のコスタリカにしても同様に、初戦でスペインというサッカー大国と戦う。初戦で勝利できる可能性は低く、両チームとも勝ち点0同士での対戦になっても不思議ではない。したがって2戦目は、互いに手堅く勝ち点を取りにいく試合になることが予想される。

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著者プロフィール

ビジネスとユーザーを有意的な形で結びつける、“コンテキスト思考”のコンテンツマーケティングを提供するプロフェッショナル集団。“コンテンツ傾倒”によって情報が氾濫し、差別化不全が顕在化している昨今において、コンテンツの背景にあるストーリーやメッセージ、コンセプトを重視。前後関係や文脈を意味するコンテキストを意識したコンテンツの提供に本質的な価値を見いだしている。

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