可視化して振り返る2021年ドラフト会議 戦力の「穴」を埋められた球団は?
(注)在籍選手は2021年10月11日現在で引退表明選手および育成選手、外国人枠の選手を除く。選手の年齢は2022年4月1日時点で分布。
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DeNA:小園&大学生右腕2人で課題の投手陣を整備!外野&捕手は…
【ベースボール・タイムズ】
加えて、3位で指名した大型ショートの粟飯原龍之介(東京学館高)はチーム内の若手の競争力をアップさせるもの。外野手不足は強打自慢の梶原昂希(神奈川大)で補った(育成でも外野手2人を指名)。だが、できれば高校生外野手が欲しかったところで、捕手に関しても育成で高校生を指名したが、支配下での指名はゼロ。「1位・小園」で成功のドラフトだろうが、捕手を含めて“完璧”なドラフトではなかったと言える。
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日本ハム:高校生5人で“新時代”へ投資!不満は残るが5年後が楽しみ!
【ベースボール・タイムズ】
支配下で指名した投手5人の内訳は、高校生3人と大学生2人。右投げが3人で左投げが2人。地元出身の高校生左腕を逃したもののバランスの取れたものとなった。だが、野手は4人全員が内野手。「1人2ポジション」のチーム戦略の中で入団後のコンバートは考えられるが、現時点では外野の「穴」が放置されたままだ。魅力的な人材を指名できたが、若干の不満は残った。
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中日:上位2人で即戦力外野手!打線強化を狙うも高校生投手は…
【ベースボール・タイムズ】
年齢分布の「穴」を見ても、手付かずのまま。高校生捕手と高校生内野手を1人ずつ指名したが、チーム編成的には大学生や社会人で確保しておいた方が良かっただろう。そして何より、高校生投手の指名がゼロだった点は非常に残念。すでに現チーム内には有望な若手野手が多くいるだけに、将来を見据えて投手にももう少し目を配るべきだったのではないか。育成指名がゼロだった点も、やや拍子抜けした。
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西武:待望の「先発左腕」に加えて即戦力捕手&高校生左腕も!
【ベースボール・タイムズ】
この指名はチームの「穴」を的確に埋めるもの。そしてただ“埋める”だけでなく、隅田と佐藤は1年目から1軍での活躍が期待され、古賀は数年後の正捕手、羽田は将来のエース候補と、その“質”が非常に優れている。5位以下で高校生投手と大学生内野手を指名し、育成でも各ポジションに1人ずつの計4人を指名。現時点では間違いなく、今ドラフト12球団トップの指名をしたと言えるだろう。
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広島:即戦力左腕の獲得に執念を見せたが、全体的&将来的には…
【ベースボール・タイムズ】
左投手に関してはチームの補強ポイントではあったが、5年後を考える余裕はなく、チームの年齢分布的に足りない19歳から21歳の左投手は育成枠で1人を指名したのみ。高校生捕手は指名できたが、「穴」は埋まっていない。社会人外野手2人は長打力が魅力ではあるが、是非とも指名しておきたかった「鈴木誠也の後継者」としては果たしてどうか。過去2年のドラフトと比べると不満が多く残った指名となった。
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ソフトバンク:狙い通りの上位3人!世代トップクラスの逸材を確保!
【ベースボール・タイムズ】
チーム編成上でも、高校生の右投手、左投手は、足りない「穴」だった部分であり、正木は外野に加えて一塁手としての起用も可能で1年目から期待したいところ。数年後を見据えた上でも狙い通りの指名でチームの選手層は間違いなくアップした。育成選手の多さは賛否があるが、三軍制を拡大して門戸を広げるという意味では納得だ。
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