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ドラフト直前、各球団の「穴」を探る!
当日に指名すべき補強ポイントは?

 2021年のプロ野球ドラフト会議がきょう11日に行われる。数えて57回目の開催となる今年は、高校生では小園健太(市和歌山高)、風間球打(明桜高)、森木大智(高知高)の150キロ超の右腕トリオに注目が集まる。大学生では隅田知一郎(西日本工業大)、佐藤隼輔(筑波大)、椋木蓮(東北福祉大)、社会人でも廣畑敦也(三菱自動車倉敷オーシャンズ)と、好投手がそろっった。野手陣では、正木智也(慶応義塾大)や古賀悠斗(中央大)、前川右京(智弁学園高)、有薗直輝(千葉学芸高)らが上位候補に挙がっている。


 その中で、セ・パの12球団がどのような戦略を持って“運命の日”に臨むべきなのか。常勝軍団を作り上げるためには、スムーズな世代交代が必須であり、即戦力と将来性をバランスよく指名する必要がある。そこで12球団の現所属選手を、年齢層別に「右投手」、「左投手」、「捕手」、「内野手」、「外野手」のポジションに分け、チーム編成上の“穴”を可視化。それに照らし合わせながら、各球団の補強ポイントを見定めたい。


(注)在籍選手は2021年10月9日現在(引退表明選手、戦力外選手および育成選手、外国人枠の選手を除く)。選手の年齢は2022年4月2日時点で分布。

DeNA:即戦力投手だけでなく高校生&正捕手候補を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の右投手

穴:22-25の捕手

穴:19-21の外野手


 三浦大輔監督初年度のシーズンは、開幕直後の出遅れが響いて下位に低迷した横浜DeNA。ルーキー・牧秀悟の活躍は大きな収穫だったが、来季へ向けては戦力整備と新たな“特効薬”を求めたいところだ。現在のチーム状況を考えると即戦力投手が欲しくなる気持ちは分かるが、チーム全体を見ると20代の選手が非常に多い。長期的には大学、社会人の即戦力よりも高校生に重点を置くべきでもある。ポジション的には右投手と外野手が穴であり、その箇所に少なくとも1人ずつの人材を確保してもらいたい。


 もう1つ、気になる点が捕手。1軍捕手陣の高齢化が進んでおり、若手は層が薄い。2軍の捕手レベルを上げつつも、2、3年後には1軍に食い込める20代の正捕手候補を指名したい。

日本ハム:新時代のエース候補を指名し、チームを作り直したい!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の右投手

穴:19-21の左投手

穴:19-21の外野手


 北海道日本ハムは近年、「その年のナンバーワンを指名する」という方針を貫いてきたが、かつての「育成のハム」が機能せずに下位低迷が続く。昨年のドラフトで1位指名した伊藤大海の活躍は朗報だが、まだまだ戦力は足りておらず、特に投手力の底上げは急務だ。その意味では即戦力投手が欲しいところではあるが、年齢分布的には19歳から21歳の投手が不足しており、今年のドラフトでは新時代のエース候補となる高校生投手を上位で指名する方が納得できる。


 野手では、打てる捕手や即戦力遊撃手の補強も必要ではあるが、高校生外野手の指名も必要。依然としてチームには成長が楽しみな若手は多くいることも確か。彼らとともにイチからチームを作り直す“リスタート”のドラフトにしたい。

中日:即戦力野手で打線強化も、高校生投手は必要

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の右投手

穴:19-21の左投手

穴:22-25の捕手

穴:22-25の内野手

穴:19-21の外野手


 昨季8年ぶりのAクラス入りを果たしながら、今季は再び下位に低迷する中日。明確な課題は得点力不足だ。与田剛監督の“剛腕”で根尾昂、石川昂弥を引き当てたが、まだ時間を要する状況で、真っ先に求めたいのは1年目から1軍で活躍できるスラッガー。チーム全体を見ても主力野手の高齢化が進んでおり、内野の即戦力、外野の大砲候補を加える必要がある。捕手の層も薄く、22歳から25歳の即戦力捕手を指名しておきたいところだ。


 一方、投手陣は22歳から25歳の層が厚くなった反面、21歳以下の人材が育成で左右2人ずついるとはいえ、将来のローテ候補を左右ともに指名したい。まずは大砲タイプの即戦力野手を最優先にしながらも、補完すべき箇所は多く、特に高校生投手の指名は忘れてはならない。

西武:先発ローテ左腕の確保へ!捕手も重要ターゲット

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の左投手

穴:22-25の左投手

穴:22-25の捕手


 埼玉西武はリーグ連覇を含む4年連続Aクラスから一転、今季は下位に低迷している。昨年は1位で巨漢スラッガーの渡部健人、2位で社会人左腕の佐々木健を指名したが、最も欲しかった人材は最初に入札し抽選の結果、東北楽天が交渉権を獲得した早川隆久だった。「先発左腕」が最大の補強ポイントであることは今年も変わらない。1人だけでなく、複数人の左腕をチームに加えておくべきだ。


 また、捕手に関しても層が厚いとは言えず、森友哉の後継者候補は早急に整えておきたい。来年にもFA権を取得する森の“もしも”を考えると、プロ1年目から1軍を狙える即戦力捕手をターゲットにしたい。その上で、得意の「隠し玉」の指名も期待。一芸に秀でた人材を指名し、スター選手に育ててもらいたい。

広島:左腕に加え、鈴木誠也の後継者の指名を

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の左投手

穴:19-21の捕手

穴:22-25の内野手

穴:19-21の外野手


 栄光のリーグ3連覇から一転し、3年連続のBクラスが濃厚な広島。だが、過去2年のドラフトで森下暢仁、栗林良吏を一本釣りし、野手陣も坂倉将吾、林晃汰、小園海斗の若手が成長著しい。近い将来、黄金期再来を期待できる人材がそろってきていることは確かだ。その流れをさらに加速させるために、今年のドラフトでも即戦力と将来性をバランスよく指名したいところ。


 年齢層が薄いのは、21歳以下の左投手と捕手、そして外野手。内野手は21歳以下の若手の成長でカバーでき、捕手も育成で10代が2人在籍していることを考えると、慢性的に不足する左投手と21歳以下の支配下選手が不在の外野手が優先。特に鈴木誠也の後継者としての「右打ちの大砲候補」は是非とも指名しておきたい。

ソフトバンク:世代トップクラスの高校生投手を!

【ベースボール・タイムズ】

穴:19-21の右投手

穴:19-21の左投手


 福岡ソフトバンクが12球団随一の巨大戦力を有していることは間違いないが、今季は投打に怪我人続出で8年ぶりのBクラスが濃厚となってきた。昨年のドラフトで支配下指名5人全員を高校生でそろえるなど、近年は「将来性重視」の戦略を貫いてきたものの、チーム事情的には即戦力投手が欲しいところではある。ただ、チームの年齢分布的には、右も左も高卒投手が不足。育成選手を多く抱えてはいるが、この層に世代トップクラスの高校生投手を加えておきたいところだ。


 野手に関しては、昨年のドラフトで「ポスト・松田宣浩」として井上朋也を1位指名した。今後数年の間に今宮健太、柳田悠岐の後継者候補をそろえておきたい。ただ、現時点でも支配下争いが激しく、今年も「少数精鋭+育成指名」のドラフトになりそう。まずは今年の「一番いい素材」の交渉権を獲得したい。

ベースボール・タイムズ
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プロ野球の”いま”を伝える野球専門誌。年4回『季刊ベースボール・タイムズ』を発行し、現在は『vol.41 2019冬号』が絶賛発売中。毎年2月に増刊号として発行される選手名鑑『プロ野球プレイヤーズファイル』も好評。今年もさらにスケールアップした内容で発行を予定している。

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