プロ野球ドラフト史「全12球団“当たり年”ランキング」

球団史上最高のドラフト・中日編 「満点」と最高評価のドラフトは何年?

カルロス矢吹
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3代目ミスタードラゴンズと呼ばれるまでになった立浪を指名した1987年のドラフトは果たして何位か? 【写真は共同】

 東海地方にホームを置く唯一の球団で、12球団の中で巨人、阪神に続いて3番目に長い歴史を誇る中日ドラゴンズ。その球団史の中で最も成功したドラフトは、果たして何年か。親子三代に渡る生粋の中日ファンで、「ドアラドリル製作委員会」の一員、コラム「ドラゴンズ10大どうでもいいニュース」も好評なカルロス矢吹氏が選んだベスト5とは?

5位 2016年のドラフト

柳をはじめ現在の主力選手を獲得した2016年。近い将来、優勝するとしたら、この年のドラフトは改めて評価されるはずだ 【写真は共同】

[指名選手一覧]
1位:柳裕也(投手/明治大)
2位:京田陽太(内野手/日本大)
3位:石垣雅海(内野手/酒田南高)
4位:笠原祥太郎(投手/新潟医療福祉大)
5位:藤嶋健人(投手/東邦高)
6位:丸山泰資(投手/東海大)
育成1位:木下雄介(投手/徳島インディゴソックス)


 プロ野球選手の仕事は“チームの優勝に貢献すること”だと思う。である以上、その年のドラフトが成功だったか否かもそれを基準に選考するべきだろう。それでもあえて推したいのがこの年だ。森繁和の監督就任後初のドラフトでは、1位で現在のエース柳裕也をDeNAとの競合の末に引き当て、2位でショートのレギュラー京田陽太を指名した。

 他にも4位で2019年の開幕投手である笠原祥太郎を、3位で今やリリーフ陣には欠かせない藤嶋健人を指名している。今年8月に急逝した木下雄介を育成1位で指名したのもこの年だ。3位指名の石垣雅海、6位指名の丸山泰資はまだ一軍で目立った成績を残していないが、低迷が続く近年の中日の中では、質・量ともに屈指の当たり年と言えるだろう。

 主砲候補の呼び声高い石垣が覚醒すれば、貧打に喘(あえ)ぐチームの救世主にもなり得る。近い将来、中日が優勝するとしたら、この年が屋台骨になっているはず。期待を込めて5位に選出した。
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著者プロフィール

1985年宮崎県生まれ。作家、専門はポップカルチャー。(株)フードコマ代表。大学在学中より日本と海外を往復しながら執筆業を開始。2012年より、日本ボクシングコミッション試合役員に就任。山中慎介や井上尚弥ら、日本人世界チャンピオンのタイトルマッチを数多く担当。親子三代に渡る生粋の中日ドラゴンズファン。著書に『のんびりイビサ』、『北朝鮮ポップスの世界』、『世界のスノードーム図鑑』など多数。

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