プロ野球ドラフト史「全12球団“当たり年”ランキング」

球団史上最高のドラフト・DeNA編 “大魔神”佐々木よりも2000安打の2人

平尾類
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8球団競合となった野茂英雄を抽選で逃し、「外れ1位」として佐々木(左から3人目)を指名。球史に残る偉大な守護神を獲得した、この89年ドラフトを上回る当たり年とは? 【写真は共同】

 前身の大洋ホエールズ時代からのドラフトを紐解けば、長崎慶一、田代富雄の1972年、盛田幸妃、野村弘樹の87年、内川聖一の2000年、そして筒香嘉智を獲得した09年も、球団史に多大な影響を及ぼしたドラフトだったと言える。また、横浜DeNAベイスターズとなってからでは、三嶋一輝と宮崎敏郎を指名した12年ドラフトも成功例の1つだろう。だが、スポーツ紙勤務時代にDeNAを担当したライターの平尾類氏は、それらを超える当たり年として、以下の5つを挙げてくれた。

5位 1977年のドラフト

77年ドラフトで3位指名の遠藤は、当初社会人野球に進む予定だったが、スカウトの粘り強い説得で入団。弱小時代のホエールズをエースとして支えた 【写真は共同】

[指名選手一覧]
1位:門田富昭(投手/西南学院大)
2位:加藤英美(投手/大昭和製紙北海道)
3位:遠藤一彦(投手/東海大学)
4位:大久保弘司(内野手/下関商高)
5位:谷内野隆(投手/北陸銀行)※入団拒否
6位:屋鋪要(外野手/三田学園高)


 巨人入りを熱望していた法政大の江川卓を、クラウンライターライオンズ(現西武)が強行指名して騒然となった1977年のドラフト。当時の大洋ホエールズが指名した選手の中で最も活躍したのが、通算134勝58セーブの記録を残した遠藤一彦だった。快速球とフォークを武器に、83年に18勝、84年に17勝と2年連続で最多勝を受賞。84年にはリーグトップの276回2/3を投げるなど、82年から5年連続200イニング以上という鉄腕ぶりだった。晩年は守護神に配置転換され、90年には21セーブをマークしている。

「将来のエース」と期待された1位指名の門田富昭、社会人屈指の技巧派左腕・加藤英美が伸び悩む中、大洋のエースとして奮闘した遠藤の功績は大きい。

 一方で、口ひげがトレードマークの屋敷要は、86年から3年連続で盗塁王のタイトルを獲得。高木豊、加藤博一とともに「スーパーカートリオ」として活躍した。広角に打ち分ける高度なバッティング技術にも定評があったスイッチヒッターは、在籍16年間で1136安打。6位で獲得したスカウトの眼力は称えられるべきだろう。
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著者プロフィール

1980年4月10日、神奈川県横浜市生まれ。スポーツ新聞に勤務していた当時はDeNA、巨人、ヤクルト、西武の担当記者を歴任。現在はライター、アスリートのマネジメント業などの活動をしている。

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