球団史上最高のドラフト・西武編 甲乙つけがたい2つの「大成功」
98年には3球団による抽選の末に、甲子園の大スター松坂を手に入れた。話題性も抜群の超逸材をゲットした時点で、このドラフトの「成功」は約束されたようなものだった 【写真は共同】
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5位 1983年のドラフト
1位と2位でのちの中心選手を獲得。渡辺(右)は右のエースとして、辻は守備の要かつ強力打線のつなぎ役として80〜90年代の黄金期を支えた 【写真は共同】
1位:渡辺久信(投手/前橋工高)
2位:辻発彦(内野手/日本通運)
3位:青山道雄(外野手/プリンスホテル)
4位:川村一明(投手/プリンスホテル)
5位:仲田秀司(捕手/興南高)
さすがは1980年代以降、長くBクラスに低迷したことがない西武。これまでのドラフトを見ても、毎年のように活躍する選手を指名できている印象で、ベスト5を選ぶのが本当に大変だった。
1983年はなんといっても1位で渡辺久信、2位で辻発彦という2人を指名できたのが大きい。渡辺は高卒ながら、1年目から15試合に登板。3年目の86年に16勝を挙げると、88年からは3年連続で二桁勝利と、右のエースとしてチームの黄金期を支えた。一方の辻は二塁手としてベストナイン5度、ゴールデングラブ賞を8度も受賞。93年には首位打者も獲得するなど、長距離打者が並ぶ打線でチャンスメイクの役割を果たした。
この2人に共通するのは、引退後もチームに大きく貢献していること。渡辺は08年に監督として日本一に。現在はGMとして手腕を発揮している。辻も18、19年に監督としてリーグ連覇を達成。「選手」+「指導者」としての功績から、この年を5位に選出させていただいた。
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