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稲本潤一が語るプロ25年目のシーズン
ユーロ2020の注目選手や優勝予想も
  • WOWOW
元日本代表のレジェンド稲本潤一。相模原での近況、日本サッカーの進歩、ユーロ2020について語ってくれた
元日本代表のレジェンド稲本潤一。相模原での近況、日本サッカーの進歩、ユーロ2020について語ってくれた【提供:WOWOW】

 2002年日韓ワールドカップ(W杯)での2ゴールは鮮烈だった。初戦のベルギー戦での一時は勝ち越しとなる左足での一発、続くロシア戦では日本にW杯初勝利をもたらす決勝弾で、稲本潤一は一躍“時の人”となった。


 あれから19年が経ったが、プロ25年目、41歳となった稲本はいまもJ2のSC相模原で現役を続けている。


 1979年生まれの黄金世代の1人として長く日本サッカー界を引っ張ってきた稲本は、01年のアーセナルへの移籍を皮切りにフルアム、WBA、カーディフと英国のクラブを渡り歩くと、その後もガラタサライ(トルコ)、フランクフルト(ドイツ)、レンヌ(フランス)と欧州リーグで9年、7クラブでプレーしてきた。そんな元日本代表のレジェンドに、近況や日本サッカーの進歩、現在ヨーロッパで行われているUEFAユーロ2020の注目国や注目選手を聞いた。

J2で苦戦中も、相模原の残留に貢献したい

今季初めてJ2を戦う相模原の目標は残留。稲本の豊富な経験が生きる場面はきっと訪れるだろう
今季初めてJ2を戦う相模原の目標は残留。稲本の豊富な経験が生きる場面はきっと訪れるだろう【(c)J.LEAGUE】

 19年に北海道コンサドーレ札幌からSC相模原へ加入し、昨季はチームがJ2昇格を勝ち取ったものの、稲本自身はわずかリーグ1試合の出場に終わった。3年目の今季、相模原はクラブ史上初めてJ2に挑むなか、18節を終えて2勝5分け11敗の最下位(22位)と苦戦中。稲本もここまでリーグ2試合の出場にとどまっている。


――第18節(6月13日)の水戸ホーリーホック戦で、リーグ戦では14試合ぶりにピッチに立ちました。


 久しぶりに試合に出ましたが、コンディションは問題ないです。去年に関しても、チームが後半戦無敗で昇格したなか出番はなかったですが、ケガがあったわけではないです。今季はJ2に昇格しチームとして苦しい戦いが続いていますが、もう下がないわけですし、開き直ってやるだけというか。監督の交代(三浦文丈前監督に代わって第17節から高木琢也監督が指揮)もあって、多少求められることも変わりましたが、試合に出る、出ないにかかわらず、できることをやるだけかなと思っています。


――J3からJ2に上がってみて、戦いの難しさなどは感じますか?


 もちろん、感じますよ。正直、昨季も相模原は昇格候補というわけではなく、勢いで勝ち上がったところがありましたから。今季も周りからは降格候補と見られているわけで、だからこそ、開き直れるかどうか。対戦相手にしたら勝ち点は絶対に落としたくないでしょうし、そこにつけ込めばまだまだチャンスはあると思っています。


――個人、またチームとしての今季の目標を教えてください。


 現状を考えれば、チームの目標は残留しかないです。ただ、今季は4クラブが降格するので、厳しい戦いになることは間違いない。そんななか一戦一戦が、すごくシビアになってくるはずで、個人としてはそこにどれだけ力を貸せるか。年齢も年齢なので、ピッチに立ったときはもちろん、ピッチに立てなくてもしっかりチームをバックアップするような仕事ができればと考えています。

日本の進化は、W杯で勝って証明してほしい

02年日韓W杯では2ゴールと大活躍。あれから19年、ベスト16の壁を突破することを稲本も期待している
02年日韓W杯では2ゴールと大活躍。あれから19年、ベスト16の壁を突破することを稲本も期待している【写真:ロイター/アフロ】

 長く海外リーグでプレーしただけでなく、99年ワールドユース(現U-20W杯)準優勝、00年シドニー五輪ベスト8を経験し、A代表としても3度のW杯に出場するなど長く日本代表として国際舞台で戦ってきた稲本。01年にアーセナルに移籍した際には「日本代表でバリバリにやっていたのに、練習に入ったときはスピード、技術、フィジカル、すべての面でレベルの高さに衝撃を受けた」と振り返ったが、この約20年の日本サッカーの進歩をどう感じているのだろうか。


――日本サッカーの進歩についてはどう感じていますか?


 いまは日本代表選手のほとんどがヨーロッパでプレーしていますし、まずはそこが一番の進歩じゃないですか。僕が21歳でアーセナルに行ったときは、それこそまだ日本人選手が海外に行くことが一般的ではなかったし、そもそも僕自身そこに行ける発想がなかったですから。正直、ヨーロッパサッカーのこともアーセナルのことも何も知らないまま行ったというのが事実です(笑)。いまは海外に移籍できるチャンスも増えたし、いい時代になりましたよね。そこで経験できる価値は日本でプレーする何倍もあると思います。ただ、技術的に素晴らしい選手が出てきて、実際に海外で戦う選手が増えたとしても、他の国のレベルも上がっているかもしれない。だから日本サッカーの進歩を証明できるのは、やっぱりW杯。結局、日本代表はベスト16の壁を破れていないわけですし、次の大会で勝って証明してほしいと思います。


――W杯の前に、今夏には東京五輪もあります。


 そこで日本代表が結果を出せば盛り上がるでしょうけど、重要なのはそれをどうA代表につなげるかということ。サッカーにおいて五輪はあくまで年齢制限のある大会ですから。そこでつかんだ自信や勢いを持って、W杯で活躍するのが理想ですよね。僕のときもトルシエさんが五輪代表とA代表の監督を兼務していたことで、五輪代表でやっていたことがそのままA代表につながった部分がありました。今回も森保一監督が両方の監督を兼務しているわけですし、やりやすさはあるはず。五輪世代がA代表に入ることでA代表の選手にも刺激が生まれるでしょうし、そうした循環がチームのレベルアップにもつながっていくと思います。

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