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従来の枠に収まらない「女子マネジャー」
今夏、私が伝えたい高校野球の可能性

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慢性的な部員不足に悩まされる松伏高校において、女子マネジャーの存在は不可欠であった(写真右が3年生の高橋)
慢性的な部員不足に悩まされる松伏高校において、女子マネジャーの存在は不可欠であった(写真右が3年生の高橋)【中島大輔】

 高校野球の縮小が、年々進んでいる。


 日本高校野球連盟は今年7月、硬式野球部の加盟校が15年連続で減少したと発表。8月には、部員数も6年連続で減らしていると発表された。


 全国的な少子化や子どもの野球離れが進むなか、ある意味、当然の現象と言える。今後「数」で盛り返すことは難しく、カギになるのはどれだけ「質」を高められるかだ。固定観念にとらわれず、既存の「枠」を越えるような発想が求められる。


 その上で一つのポイントになりそうなのが、女子マネジャーの活躍だ。


「正直言うと、自分が想像していた“マネジャー”の役割とは全然違いました。チームの人数も少なかったし。だけど、これで良かったと思います」


 そう振り返ったのは、埼玉県立松伏高校野球部で女子マネジャーをこの夏まで2年半務めた高橋ひとみだ。慢性的な部員不足に悩まされ、今夏の埼玉大会に連合チームで出場した松伏にとって、高橋は不可欠な存在だった。

監督のような役割を持つマネジャー

捕球練習ではボールを投げ、ノックではノッカー役も務める
捕球練習ではボールを投げ、ノックではノッカー役も務める【中島大輔】

 一般的な女子マネジャーには、選手が練習中に食べるおにぎりを握ったり、飲み物を用意したり、試合中にスコアをつけたりするなど“雑務”を担当するイメージが強いだろう。


 だが、高橋は従来の枠に収まらない。ホワイトボードを持って練習メニューの指示を出し、捕球練習ではキャッチャーにボールを投げ、バットを握ってノックを打つ。文字どおり、“マネジャー”=監督のような役割だ。

中島大輔
中島大輔

1979年埼玉県生まれ。上智大学在学中からスポーツライター、編集者として活動。05年夏、セルティックの中村俊輔を追い掛けてスコットランドに渡り、4年間密着取材。帰国後は主に野球を取材。新著に野球界の根深い構造問題を描いた『野球消滅』(新潮新書)。2013年から中南米野球の取材を行い、2017年に上梓した『中南米野球はなぜ強いのか』がミズノスポーツライター賞の優秀賞。

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