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ゼウスが「三冠王者での優勝」へ前進
王道トーナメント2回戦進出者が決定
現三冠ヘビー級王者のゼウス(写真)ら、2回戦進出者が決定した
現三冠ヘビー級王者のゼウス(写真)ら、2回戦進出者が決定した【写真:SHUHEI YOKOTA】

 17日の全日本プロレス「第6回 王道トーナメント」東京・後楽園ホール大会では、1回戦4試合などが行われ、超満員となる1419人を動員した。なお、右腓骨骨折により今年5月から欠場中の岡田佑介が試合前にリング上からあいさつし、10・10後楽園での佐藤恵一戦で復帰することが発表された。


「王道トーナメント」は2013年にスタートした秋の無差別級トーナメント。歴代優勝者は曙、潮崎豪、秋山準、諏訪魔(2連覇)となっている。今年は16選手が参加。すでにトーナメント1回戦4試合を終え、この日に残り4試合が行われて2回戦進出者8人が決定。21日の広島・広島マリーナホップ大会ではゼウスvs.諏訪魔、崔領二vs.火野裕士が、22日の福岡・博多スターレーン大会では宮原健斗vs.ジェイク・リー、ジョー・ドーリングvs.真霜拳號が激突し、24日の大阪・エディオンアリーナ大阪第2競技場大会で、準決勝及び優勝決定戦が行われる。


 この日の「第6回 王道トーナメント」1回戦4試合では熱戦が続出。「負けたら終わり」の状況の中、若手もベテランも、全力でぶつかり合った。

三冠王者として初の栄冠を手に入れるか

ゼウスは野村直矢を退け、史上初の「三冠王者での優勝」へ一歩前進
ゼウスは野村直矢を退け、史上初の「三冠王者での優勝」へ一歩前進【写真:SHUHEI YOKOTA】

 メインイベントでは、現三冠ヘビー級王者・ゼウスがアジアタッグ王者の野村直矢を下し、史上初の「三冠王者での優勝」へ一歩前進した。


 ゼウスは16年に決勝へ進出するも、諏訪魔に敗れ準優勝止まり。だが、今年の7.29大阪で悲願の三冠初戴冠を果たし、今、最もノっている1人だ。一方、野村も同じ7.29大阪で秋山準&永田裕志(新日本プロレス)の“アラフィフコンビ”からアジアタッグ王座を奪取(パートナーは青柳優馬)。24歳という若さを武器に、下克上の道を突き進んでいる。


 野村は三冠王者に対しても臆することなく、場外で鉄柵にホイップし、「立て!」と挑発してみせると、ゼウスも野村の体を軽々とリフトアップし、力の差を誇示。ゼウスのマシンガンチョップと野村のエルボー連打の乱打戦から、ゼウスがノータッチトペを敢行。ブレーンバスターの打ち合いでも、ゼウスが雪崩式で投げるなど優位に立つ。ゼウスはバイセップスエクスプロージョンからチョークスラムを決めると、ジャックハマーでフィニッシュを狙うが、野村が切り返してマキシマムを発射。しかし、ダメージが大きくカバーに入ることができず、大金星のチャンスを逃してしまう。大「野村」コールの中、ゼウスはチョップ、キックからバイセップスエクスプロージョン3連弾を繰り出すと、ジャックハマーでトドメをさした。


 三冠王者としての意地と実力を見せ付けたゼウスは、恒例の祭り締めをこれまでの「人生は祭りや」ではなく、「僕らの魂の込もった戦いを見てるお客さんが主役」という強い思いから「全日本プロレスは祭りや」に変更。「オレたちの全日本プロレスは祭りやで。ワッショイ、ワッショイ、ワッショイ!」のかけ合いで大会を締めくくり、初優勝へ気合を入れた。


 ゼウスは2回戦で諏訪魔と対戦。3連覇を狙う暴走男にストップをかけ、三冠王者として初の栄冠を手に入れるか。

ジェイク・リーが“ヒザ対決”を制す

ジェイク・リー(左)は秋山準との“ヒザ対決”を制した
ジェイク・リー(左)は秋山準との“ヒザ対決”を制した【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルでは、29歳のジェイク・リーが、この日デビュー26周年を迎えたベテラン・秋山準との“ヒザ対決”を制した。


 ジェイクは11年8月にデビューするも、わずか2カ月足らずで引退。しかし、15年6月に再デビューし、16年7月には世界タッグ王座を戴冠(パートナーは野村直矢)。しかし、足首の負傷による長期欠場をきっかけに、宮原健斗らと結成したNEXTREMEを脱退し、独自路線を歩むことを表明した。対する秋山はちょうど26年前となる1992年の同日・同所で行われた小橋健太(当時。その後、小橋建太に改名)戦でデビュー。以後、全日本、プロレスリング・ノアでトップレスラーとして活躍し、三冠ヘビー級やGHCヘビー級王座をはじめ、数々のタイトルを獲得してきた。


 共に故・ジャンボ鶴田さんに憧れ、ヒザ蹴りを得意とする両者。開始早々、ジェイクがヒザ蹴りを連発し、エプロンでのランニングキックを見舞うが、この一撃で“キラー秋山”が覚醒。ジェイクにストンピング、ランニングキックを見舞うと、さらにエプロンに寝かせて後頭部へニードロップ。なおも顔面蹴り、エルボーを打ち込んでいく。ジャイクは秋山の蹴り足をつかんでキャプチュードで投げ、キッチンシンク3連発からランニングキックを放つが、秋山もバックドロップを切り返し、エクスプロイダー、ヒザ蹴り、カウンターのジャンピングニー。笑みを浮かべてもう一度エクプロイダーで投げると、ヒザ蹴り連打からニーパットをはずすが、ジェイクもヒザ蹴りで反撃し、逆に生ヒザむき出しのジャイアントキリング2連発をたたき込んで、3カウントをもぎ取った。


 ジェイクは2回戦で宮原と対戦。かつてはNEXTREMEとして共闘し、いまや最大のライバルとなった男を、得意のヒザで打ち砕くか。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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