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ゼウスが石川を振り切り三冠初防衛
野村&青柳がアックスボンバーズ退ける
ゼウスが石川修司を破り三冠ヘビー王座初防衛に成功
ゼウスが石川修司を破り三冠ヘビー王座初防衛に成功【写真:SHUHEI YOKOTA】

 全日本プロレス「2018 SUMMER EXPLOSION」最終戦となる26日の千葉・キッコーマン アリーナ大会では、3大タイトルマッチなどが行われ、1310人を動員した。


 メインイベントの三冠ヘビー級選手権試合では、30分を超える激闘の末、新王者・ゼウスが石川修司を下して初防衛に成功した。


 2人は昨年の「王道トーナメント」2回戦となる9.18大阪で対戦し、20分13秒、石川がスプラッシュマウンテンで勝利している。


 共にインディー団体出身の両者。2015年9月に全日本に正式入団し、7.29大阪で5度目の王座挑戦にしてようやく至宝を手に入れたゼウスに対し、石川はフリー参戦ながら昨年4月の「2017チャンピオン・カーニバル(CC)」に優勝し、その勢いで三冠王座も奪取している。諏訪魔とともに世界タッグ王座を保持する石川は、この試合を前に「平成最後の5冠王になる」と宣言。5冠王として、パートナーの諏訪魔の前に立つという野望を明かしていた。

序盤から激しく火花を散らす

ゼウスと石川は激しい肉弾戦を見せた
ゼウスと石川は激しい肉弾戦を見せた【写真:SHUHEI YOKOTA】

 ゼウスには元大阪プロレスの丸山敦、石川には元ユニオンプロレスの木高イサミと、互いのルーツとなる団体で苦楽を共にした選手がセコンドに就き、いざゴング。激しいエルボー合戦で早くも火花を散らす。ゼウスは捨て身の場外ダイブで気合を見せつけると、石川も諏訪魔が見守る目の前で「投げるぞ、オイ!」とアピールしてのブレーンバスター。さらにミサイルキック、ジャーマンスープレックス、ファイヤーサンダー。


 20分過ぎにはカミゴェ、スプラッシュマウンテンも飛び出すが、ゼウスはカウント2ではね返し、お返しとばかりにバイセップスエクスプロージョン、ジャックハマー。しかし、これもカウントは2。


 25分過ぎ、石川は破壊力抜群の断崖式ブレーンバスターを繰り出すが、これを気力でしのいだゼウスは、両手でマットをたたいて感情を爆発させると、石川の強烈なニーリフトを振り切り、ハイキック、バイセップスエクスプロージョンからのジャックハマーでついに3カウントをもぎ取った。

三冠王者として、いざ、王道トーナメント制覇へ

地元・大阪で決勝戦を迎える王道トーナメントへ三冠王者として挑む
地元・大阪で決勝戦を迎える王道トーナメントへ三冠王者として挑む【写真:SHUHEI YOKOTA】

 腰にしっかりと三冠ベルトを巻いたゼウスは、リングに向かって深々と一礼してからマイクを握ると、「これが、三冠戦です」と、全身全霊を懸けた一戦をファンに示した上で、「このベルトは絶対に渡したくない。絶対にこの防衛戦で負けるわけにはいかない」という強い気持ちをアピール。「三冠王者としてのゼウス」の生き様、戦い方を、全力でファンに伝えてみせた。


 挑戦者の石川については「ヤバイ。正直、もう1回やったら勝てるか分からない」と、その実力を認めつつ、「自分の中の闘魂が燃え尽きるかと思ったけど、もっともっと、メラメラ燃えてる」と、刺激を受けてさらに火が点いたことを激白。9月からの「王道トーナメント」について「もう勝つことしか考えてない。弱気になった部分もあったけど、初めてチャンピオンとして制覇します」と三冠王者として優勝すると宣言。「今回もプレッシャーだらけだったけど、試合中は自分に負けないつもりでいた。もっともっといろんなプレッシャーと戦いながら強くなる」と、あえて重圧を背負うことで、自分自身の心も身体も高め、さらなる頂を目指すことを誓った。


 くしくも、王道トーナメント決勝戦の舞台は、ゼウスの地元であり、三冠初戴冠を果たした思い出の地でもある9.24大阪。2カ月前、歓喜の雄たけびを上げた場所で、もう一度、「人生は祭りや、ワッショイ、ワッショイ」の掛け声がこだまするか。

岩本がジュニア新王者に 青木はマスクを脱いで称える

28歳の岩本煌史が青木篤志を破り、世界ジュニアヘビー王座を初戴冠
28歳の岩本煌史が青木篤志を破り、世界ジュニアヘビー王座を初戴冠【写真:SHUHEI YOKOTA】

 セミファイナルの世界ジュニアヘビー級選手権試合では、28歳の岩本煌史が王者・青木篤志を破り、悲願の初戴冠を果たした。


 両者は今年の7.15後楽園で王座を懸けて対戦し、青木が14分11秒、アサルトポイントで4度目の王座防衛に成功。しかし、岩本は7.29大阪で行われた8人タッグマッチで青木に肩固めでリベンジし、連続で挑戦権を獲得した。決戦前夜となる8.25仙台大会では、「Jr. TAG BATTLE OF GLORY」公式戦で激突。(岩本&TAJIRI組vs.青木&佐藤光留組)。岩本が佐藤を孤高の芸術で仕留め、4勝2敗の8点で優勝を果たしており、岩本にとっては2日連続の栄冠となった。


 青木は岩本の左肩を鉄柱に打ちつけると、さらにワキ固め、チキンウィングアームロック。しかし、岩本も一本背負い、TAJIRI譲りのタランチュラ、DDT。だが、コブラツイストは青木に切り返され、青木がトペスイシーダ、ミサイルキック、バックドロップ、フロッグスプラッシュ。岩本も裏投げ、肩固めと攻め立てるも、青木はリバースのワキ固めに切り返し、腕十字固めへ移行。さらにラリアット、雪崩式バックドロップ、パイルドライバー。しかし、ここで岩本の伝家の宝刀・孤高の芸術がさく裂。青木はヘッドバット、頭突きで粘るも、岩本がドラゴンスープレックス、ラリアット、ジャーマンスープレックス、孤高の芸術の猛ラッシュで、ついにベルトを手に入れた。


 敗れた青木は自らの手でマスクを脱いで素顔をさらけ出すと、握手で岩本の王座奪取をたたえた。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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