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リーガ再興の鍵を握る新スターたちの動向
PSG、マンCの台頭で戦力バランスに変化

レアルやバルサは近い将来、資金力で対抗できなくなる

昨夏にネイマールとムバッペを獲得したPSG。その資金力はレアル・マドリーをはるかにしのぐ
昨夏にネイマールとムバッペを獲得したPSG。その資金力はレアル・マドリーをはるかにしのぐ【写真:ロイター/アフロ】

 近い将来、レアル・マドリーやバルセロナ、バイエルン・ミュンヘンといったソシオ(クラブ会員)を基盤とするクラブは、スポンサー企業と偽ってカタールら中東諸国から莫大な資金援助を受ける、いわゆる“ファイナンシャル・ドーピング”を行っているクラブに資金力で対抗できなくなる。これまでレアル・マドリーのフロレンティーノ・ペレス会長は何度もそのような警告を発してきた。


 それだけに、来夏にネイマールがパリ・サンジェルマン(PSG)からレアル・マドリーに移籍するとのうわさが、信ぴょう性を増していることは見逃せない傾向である。PSGは昨夏、2億2200万ユーロ(約290億2000万円/当時)もの移籍金を払ってバルセロナからネイマールを獲得した。あれほどの金額を払えるクラブはごくわずかだ。ましてやPSGは同じ夏に1億8000万ユーロ(約236億3000万円/当時)も払ってモナコのキリアン・ムバッペも獲得している。


 そんなクラブがわずか1年後にネイマールを手放すとは思えない。しかもレアル・マドリーは2月に再開するチャンピオンズリーグ(CL)の決勝トーナメント1回戦でも対戦するライバルクラブである。何よりPSGの資金力はレアル・マドリーのそれをはるかに上回っているのだ。

レアルはケイン獲得のために既存の戦力を売却?

レアル・マドリーは既存の戦力を売却し、ハリー・ケインを獲得するのか?
レアル・マドリーは既存の戦力を売却し、ハリー・ケインを獲得するのか?【写真:アフロ】

 レアル・マドリーはさらに、今季のCLでグループ首位の座を譲ったトッテナムから、ハリー・ケインを獲得しようとしていると言われる。ケインは2017年を通してリオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをしのぐ56ゴールを量産したストライカーだ。


 レアル・マドリーは過去にもトッテナムからルカ・モドリッチとガレス・ベイルを引き抜いている。特にベイルは夏の移籍市場を通して交渉が難航する中、マドリーのスポーツメディアの後押しを利用して選手本人にプレッシャーをかけながら、移籍市場のタイムリミットが24時間を切るまで待ち続けた末に実現したオペレーションだった。その間ペレスはデイビッド・ベッカムやロナウドの獲得時と同じく、公には獲得に動いていることを否定し続けていた。


 とはいえレアル・マドリーがこれらの大型補強を実現するためには、既存の戦力を売却する必要がある。放出候補としてはマンチェスター・ユナイテッド(マンU)が獲得を望んでいるトニ・クロースに加え、カリム・ベンゼマの名も挙がっている。ベンゼマは周囲の選手たちにゴールチャンスを作り出す黒子役として何年にもわたって質の高いプレーで貢献してきたが、ファンやメディアは彼自身のゴールが少ないがゆえに厳しすぎるほどの批判を浴びせてきた。


 もう1つの可能性はクリスティアーノ・ロナウドの移籍だ。言うまでもなく、5度のバロンドールを受賞した彼を放出することになれば、その引き金はピッチ外の問題となる。スペイン当局から追求されている脱税問題がさらに深刻化する可能性があるエースは、6月のワールドカップ(W杯)後にマンUへの復帰の道を探るものと見られている。そうなれば、当然ながらロス・ブランコス(レアル・マドリーの愛称)は新たなスター選手を獲得するための資金を手にすることになる。

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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