ダノンプレミアム無敗の超速レコードV 三冠馬以来の破格パフォーマンス見せた

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開業4年目、中内田調教師が初GI制覇

ダノンプレミアムが圧倒的なパフォーマンスでGI朝日杯FSを勝利 【スポーツナビ】

 JRA競馬の2歳マイルGI、第69回GI朝日杯フューチュリティステークスが17日、阪神競馬場1600メートル芝で開催され、川田将雅騎乗の1番人気ダノンプレミアム(牡2=栗東・中内田厩舎、父ディープインパクト)が優勝。好位3番手から一気に突き抜ける圧勝で無敗のままGIタイトルを手にした。良馬場の勝ちタイム1分33秒3は朝日杯FSのレコードタイム。

 今回の勝利でダノンプレミアムはJRA通算3戦3勝。重賞は前走のGIIIサウジアラビアロイヤルカップに続き2勝目。騎乗した川田は朝日杯FS初勝利となり、同馬を管理する中内田充正調教師は開業4年目でうれしいGI初勝利となった。

中内田調教師(左から4人目)は開業4年目でうれしいJRA・GI初制覇 【スポーツナビ】

 なお、3馬身半差の2着にはクリスチャン・デムーロ騎乗の3番人気ステルヴィオ(牡2=美浦・木村厩舎)、さらにクビ差の3着にはクリストフ・ルメール騎乗の2番人気タワーオブロンドン(牡2=美浦・藤沢和厩舎)が入った。

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「本当に良い内容で強い競馬をしてくれた」

「能力の高いところを見せてくれた」と川田も愛馬の走りを絶賛 【スポーツナビ】

 直線半ばにしてすでに勝負は決まっていた。鞍上の川田もチラッとターフビジョンで後続との差を確認すると、手綱を緩め、ゴール板をまたずにもう愛馬の首筋をやさしくなで、その走りをねぎらっていた。

「無事にこの馬の強さを見せることができて良かったです。本当に良い内容で強い競馬をしてくれましたし、能力の高いところを見せてくれました」

 レース後、川田はダノンプレミアムの競馬を絶賛したわけだが、まさに圧倒的。未知の部分が多い2歳馬だけに、もまれやすい1枠1番の最内枠がどう影響するかと見ていたが、ポンと好スタートを切ると、外から押してきたケイティクレバーを先に行かせて自身は3番手のインを追走。「今日は過去2戦よりも前向きになっていました」と、やや行きたがるそぶりを見せてはいたが、そこは川田が上手になだめることで「我慢してくれましたし、リズム良く競馬をしてくれました」。

3番手から一気に抜け出すと、あとは後続を突き放す横綱相撲だった 【スポーツナビ】

 勝負どころの4コーナーから直線入り口にかけてもスムーズにクリア。「そこで道が見えたので、強いレースをしようと馬の力を信じてGOサインを出しました」と、小細工なしの堂々早め先頭押し切りで他馬との力の違いを見せ付けた。上がり3ハロンのタイムはメンバー最速の33秒6。好位3番手からこれだけの脚を使われては、それより後ろにいた馬に出番はない。勝負が決まったところで2着争いがやっと、というのも仕方がない。

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