ファンディーナ「力負け」沈んだ皐月7着 池江師の発想超えた!アルアイン混戦に断

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池江厩舎がワンツーフィニッシュ

松山弘平騎乗のアルアインが皐月賞V! 【写真:中原義史】

 JRAの3歳牡馬クラシック三冠レースの第一冠、第77回GI皐月賞が16日、中山競馬場2000メートル芝で争われ、松山弘平騎乗の9番人気アルアイン(牡3=栗東・池江厩舎、父ディープインパクト)が優勝。好位4番手から直線の坂を力強く駆け上がり、クラシック第一冠目を手中にした。良馬場の勝ちタイムは1分57秒8のレースレコード。

 アルアインは今回の勝利でJRA通算5戦4勝、重賞は前走のGIII毎日杯に続き2勝目。騎乗した27歳の松山はこれがデビュー9年目でのうれしいJRA・GI初勝利、同馬を管理する池江泰寿調教師は2011年オルフェーヴル以来の皐月賞2勝目となった。

松山にとってはこれがうれしいJRA・GI初勝利となった 【写真:中原義史】

 一方、69年ぶりの牝馬による皐月賞制覇の期待がかかった岩田康誠騎乗の1番人気ファンディーナ(牝3=栗東・高野厩舎)は、直線の伸びを欠いて7着敗戦。2着にはミルコ・デムーロ騎乗の4番人気ペルシアンナイト(牡3=栗東・池江厩舎)がクビ差で入り、池江厩舎によるワンツーフィニッシュとなった。さらに3/4馬身差の3着には武豊騎乗の12番人気ダンビュライト(牡3=栗東・音無厩舎)。

ファンディーナの挑戦「ダービー消えていない」

7着に沈んだファンディーナと岩田、道中は手応えも十分だったが…… 【写真:中原義史】

 主役不在の大混戦――その下馬評を象徴するかのように、1番人気に支持されたのは69年ぶりの快挙に挑む牝馬ファンディーナ。それも、2番人気のスワーヴリチャードが7.0倍だったのだから、抜けた1番人気となっていた。

 それほどまでに競馬ファンはファンディーナに夢を見たのか、それとも牡馬にコレは!と思える馬がいなかったのか……おそらくその両方の心理が働いたからだろうが、結果としては、牡馬が意地を見せた格好となった。

「この馬なりの競馬ができていたと思いますし、直線に入るまではいい形で競馬ができていました。でも、その後が……。うーん、これが牡馬と牝馬の差なのかなぁ……」

 レース後、主戦の岩田が時折首を傾げつつ、敗因を探るように答えた。道中は3番手のインを追走。確かに前半1000mの通過が59秒0というのは速かったが、引っかかっているような様子はなく、むしろ手応えは十分。勝ったアルアインがその外につけていたことを考えると、決して位置取りは悪くない。岩田が振り返ったように、ファンディーナの理想の形を取っている。だが、デビューから無敗街道をバク進していたここ3戦のような伸び脚がなく、直線坂で牡馬勢に飲み込まれていってしまった。

次はオークスか、それとも再び牡馬相手のダービーか 【写真:中原義史】

 気になった点と言えば、レース中よりもむしろレース前のパドックでの動き。首を上下に振り、チャカチャカと何度も小走りになっていた。ただ、一見したテンションの高さも、岩田は「フラワーカップと同じくらいだった」と振り返っているだけに、直接的な敗因はそこではなさそう。となると、岩田が振り絞るように答えたように、これが牡馬と牝馬の力差なのかもしれない。

 騎手、厩舎スタッフ陣営としては簡単には認めたくはないだろうが、一方でこの結果を冷静に受け止めて、次に生かすことが大事だ。次走はオークスか、それとも再び牡馬相手に挑むダービーか――。「総合的なものを加味して、力負けだと思います。そう甘くはなかった」と話した高野調教師は、次戦についての明言は避けたものの、「ダービーは消えていません」とキッパリ。臨戦過程が全く違うだけに単純な比較とはならないが、64年ぶり牝馬ダービー制覇を成し遂げたあのウオッカも、桜花賞2着敗戦を糧に歴史的快挙へと突き進んだ。ファンディーナもこの悔しさを明日の勝利へとつなげたい。いずれにせよ、府中2400メートル決戦が、ファンディーナの雪辱の舞台となる。

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