武豊キタサン悪夢「全部勝つのは難しい」 ミルコ昨年の分までサトノクラウン一撃V

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サトノクラウン国内GI初制覇

ミルコ・デムーロ騎乗のサトノクラウンが宝塚記念V! 【スポーツナビ】

 JRAの上半期を締めくくるグランプリレース、第58回GI宝塚記念が25日に阪神競馬場2200メートル芝で行われ、ミルコ・デムーロ騎乗の3番人気サトノクラウン(牡5=美浦・堀厩舎、父Marju)が優勝。中団追走から大外を一気に突き抜け、国内GI初制覇を達成した。やや重馬場の勝ちタイムは2分11秒4。

 サトノクラウンは今回の勝利で通算14戦7勝(うち海外2戦1勝)、重賞は14年GIII東京スポーツ杯2歳ステークス、15年GII弥生賞、16年GII京都記念、同年GI香港ヴァーズ、17年GII京都記念に続き6勝目。騎乗したミルコ・デムーロ、堀宣行調教師ともに宝塚記念は初勝利となった。

 一方、単勝1.4倍の断然1番人気に支持されていた武豊騎乗のキタサンブラック(牡5=栗東・清水久厩舎)は直線失速し9着敗戦。2着には3/4馬身差で横山典弘騎乗の5番人気ゴールドアクター(牡6=美浦・中川厩舎)、さらに1馬身半差の3着に浜中俊騎乗の4番人気ミッキークイーン(牝5=栗東・池江厩舎)が入った。

武豊困惑「正直、よく分からない」

断然1番人気のキタサンブラックはまさかの9着 【スポーツナビ】

 5万超の大歓声が一転、悲鳴に変わった。大阪杯、天皇賞・春と独り占めしてきたホームストレッチで、あのキタサンブラックがもがいている。鞍上の武豊が懸命にステッキを振るい、手綱を押すが、この日のキタサンブラックに盛り返す力は残っていなかった。

 9着という結果は、2年前のダービー14着以来となる生涯2度目の大きな着順。たとえ負けたとしても、悪くとも3着までには踏ん張ってみせる根性がキタサンブラックの魅力の1つでもあっただけに、さすがの武豊もこの負け方には困惑するばかりだった。

「正直、よく分からないですね。自分が乗ってここまで負けたというのは初めてですから。うーん、何でしょうね……残念です」

 前日からの雨は正午まで残ったとはいえ、やや重の馬場状態が示すように極端な道悪にはなっていない。だから、敗因は馬場コンディションではないし、もちろん馬自身の出来落ちでもないと武豊は首を横に振る。

「雨もそれほど降らなかったですからね、そこまで影響する馬場ではなかった。馬の状態も気になるところはなかったですし、レースで不利があったわけでもない。それだけにちょっと分からないですね」

 個人的にレースを見て感じたことと言えば、圧倒的な強さを見せつけた大阪杯、天皇賞・春と比べると、道中はややエキサイトしていた。そのあたり、GI2連戦の激闘で蓄積していた“見えない疲れ”というヤツが顔をのぞかせたのかもしれない。

凱旋門は事実上、断念か

悪夢の結果に武豊も敗因がつかめない様子だった 【スポーツナビ】

 囲み取材の最後に、武豊はこんな言葉を残してジョッキールームへと引き上げていった。

「全部勝つというのは難しいですね」

 これまでにも大本命馬が大敗するシーンは何度も見てきたし、“競馬に絶対はない”ことなんて至極当然のこととして理解しているつもりだ。それでも、武豊のこの言葉を聞いて、競馬で1つ勝つということ、ましてやGIレースを勝つということはとてつもなく難しいことであると、改めて思い知らされた。

 なお、キタサンブラックの今後のスケジュールに関してだが、この夏はいったん放牧に出されてリフレッシュ休養となる。注目の秋については現時点で白紙だが、北島オーナーは「無理せず天皇賞・秋から有馬記念へ」と希望しているように、この敗戦で凱旋門賞挑戦への道は事実上、遠のいたと見ていいだろう。

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