神懸り武豊、大雨不良で驚愕イン突き! キタサン“ワープ”で天皇賞春・秋連覇
オペラオー以来、史上2頭目の天皇賞3勝目
キタサンブラックは今回の勝利でJRA通算18戦11勝。重賞は9勝目、JRA・GI勝利数は歴代2位タイとなる6勝目。また、天皇賞3勝はテイエムオペラオー以来、史上2頭目の快挙。騎乗した武豊は08年ウオッカ以来となる天皇賞・秋6勝目、春秋通算では14勝目、同馬を管理する清水久調教師は同レース初勝利となった。
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サブちゃん最敬礼「ユタカさん、すごい」
決して大げさではない。それくらい、マジックを超越した神懸かり的な騎乗だったと思うし、キタサンブラックの“オヤジ”である北島三郎オーナーも「ユタカさんのすごい騎乗を見させていただきました。やはりプロ中のプロ。今日は雨の中でブラックももちろん頑張ってくれたんだけど、ユタカさんがよく1着に持ってきてくれました」と、最敬礼で武豊の腕を称えていたのだ。
まさかの出遅れ、しかし武豊は……
「あっ……!」。キタサンブラックと最も間近で接してきた清水久調教師ですら驚きの声が漏れたという、まさかのアクシデント。北島オーナーは「私だって歌を歌っているときでもタイミングが合わないときがあるんだから(笑)」と、レース後の共同会見では豪快に笑い飛ばしていたのだが、レース中は大雨で視界が悪かったせいもあり、「一瞬、どこにいったのか分からなくなった」のだという。
そんな緊急事態の中、ひとり冷静だったのだが、鞍上の武豊だ。
「扉が開く前に突進してしまって、その分の出遅れだったんですけど、実は以前からゲートに関してはあやしいところがあったので、“ああ、今日はやってしまったか”と。ただ、必ず前にという馬ではないので、あそこから対処していこうと思っていましたし、慌てることはなかったですね」