東の名門・藤沢和厩舎、2歳GI完全制圧! 四位が明言サトノアレスは頂点狙える器

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藤沢和厩舎、歴代トップのGI24勝目

四位騎乗のサトノアレスが朝日杯FSを勝ち2歳チャンピオンの座に就いた 【スポーツナビ】

 JRA2歳王者を決める第68回GI朝日杯フューチュリティステークスが18日、阪神競馬場1600メートル芝で行われ、四位洋文騎乗の6番人気サトノアレス(牡2=美浦・藤沢和厩舎、父ディープインパクト)が優勝。後方追走から馬場の外を一気に突き抜け、2歳チャンピオンの座に就いた。良馬場の勝ちタイムは1分35秒4。

 サトノアレスは今回の勝利でJRA通算5戦3勝、重賞は初勝利。騎乗した四位は朝日杯FS初勝利で、同馬を管理する藤沢和雄調教師は1995年バブルガムフェロー以来の同レース2勝目。また、藤沢和調教師は今回の勝利でJRA・GIレース通算24勝となり、グレード制が導入された1984年以降では歴代単独トップに躍り出た。

藤沢和雄調教師(右から2人目)は史上初の同一年牡牝GI勝利の快挙を達成するとともに、GI通算24勝は歴代トップとなった 【スポーツナビ】

 なお、半馬身差の2着にはミカエル・バルザローナ騎乗の7番人気モンドキャンノ(牡2=栗東・安田隆厩舎)、さらに2馬身差の2着には松山弘平騎乗の12番人気ボンセルヴィーソ(牡2=栗東・池添学厩舎)が入線。牝馬ながら1番人気に支持されていた川田将雅騎乗のミスエルテ(牝2=栗東・池江厩舎)は差し届かず4着に敗れた。

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目を見張る成長力「久々にたくましい2歳馬」

 前週の2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズを快勝したソウルスターリングに続き、またも藤沢和厩舎の若駒が躍動した。毎年のようにGI馬を輩出していた1990年代後半〜2000年代前半の“猛威”を考えれば、ここ数年の藤沢和厩舎はコンスタントに勝ち鞍を挙げているものの、ことGIレースとなるとおとなしい印象だった。だが、この同一年2歳牡牝GI勝利は史上初の快挙。東の名門、面目躍如の快進撃といったところだろう。

「サトノアレスに関しては早い時期から体重も増えていますし、久々にたくましい2歳馬だなと思ってしっかりとした調教ができていますね」

騎乗した四位にとってもJRA・GI勝利はキンシャサノキセキで制した2010年高松宮記念以来6年ぶり 【スポーツナビ】

 人気を集めたミスエルテや、同厩舎の2歳女王ソウルスターリングのようにデビューから無敗で来た“天才肌”ではなく、初勝利に3戦を要したサトノアレス。しかしながら、トレーナーが「早い時期から体が増えていった」と頬を緩めたように、競馬を使い出してからの成長力に目を見張るものがあったようだ。3戦目となった9月11日の中山1800メートル芝で待望の初勝利を挙げると、2カ月の間隔をあけた11月27日の東京1600メートル芝・ベゴニア賞で連勝。496キロでデビューした馬体は5戦を使っても大きく減ることはなく、この日は500キロとさらに体重を増やしてのレースとなった。

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