菊圧勝サトノダイヤモンド、来年は凱旋門 ルメール完ぺき日本クラシック初制覇

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牡馬クラシック最後の三冠目を手中に

ルメール騎乗のサトノダイヤモンドが菊花賞を快勝! 【スポーツナビ】

 JRA3歳クラシック最終戦、第77回GI菊花賞が23日、伝統の京都競馬場3000メートル芝を舞台に争われ、クリストフ・ルメール騎乗の1番人気サトノダイヤモンド(牡3=栗東・池江厩舎、父ディープインパクト)が優勝。中団待機から最後の直線、馬場の真ん中を鮮やかに突き抜け、牡馬クラシック最後の三冠目を手中にした。良馬場の勝ちタイムは3分3秒3。

 今回の勝利でサトノダイヤモンドはJRA通算7戦5勝。重賞は2016年GIIIきさらぎ賞、同GII神戸新聞杯に続き3勝目、GIは初勝利。騎乗したルメールは菊花賞初制覇、同馬を管理する池江泰寿調教師は2011年オルフェーヴル以来の2勝目となった。

春二冠の悔しさを晴らす勝利、クラシック最後の一冠を手中にした 【スポーツナビ】

 なお、サトノダイヤモンドから2馬身半差の2着には福永祐一騎乗の9番人気レインボーライン(牡3=栗東・浅見厩舎)、さらにハナ差の3着には武豊騎乗の6番人気エアスピネル(牡3=栗東・笹田厩舎)が入線。2番人気だった蛯名正義騎乗の皐月賞馬ディーマジェスティ(牡3=美浦・二ノ宮厩舎)は、エアスピネルからクビ差遅れの4着に敗れた。

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グンと加速、ライバルをあっという間に置き去り

 春二冠の悔しさ、うっぷんを晴らす快勝劇だった。4コーナーから直線入り口、サトノダイヤモンドとディーマジェスティの2強が並んで上がってきたものの、手綱から伝わってくる手応えは歴然。激しくプッシュする蛯名とは対照的に、ルメールはまさに“持ったまま”だ。

「馬がリラックスすること。今日はそれが一番大切だと思っていました。3000メートルのレースでもしリラックスできなかったら、今日のレースは難しかったと思います。でも、今日は馬がリラックスしてくれた。だから4コーナーから大きなストライドで走ってくれたし、反応がすごく強かった」

馬場の真ん中から鮮やかに差し切り勝ち(サトノダイヤモンドは左から2頭目) 【スポーツナビ】

 ルメールの言葉通り、軽く仕掛けただけでサトノダイヤモンドはグンと加速。その鋭い末脚は、一緒に上がってきたディーマジェスティ、好位から抜け出しにかかる武豊エアスピネルをあっという間に置き去りにしてみせた。上がり3ハロン34秒1はもちろんメンバー最速。前走の神戸新聞杯では休み明けの影響もあってか「最後に止まってしまった」(ルメール)が、今回は池江調教師いわく「前走とは状態が全然違う。いい状態で出走できるという自負があった」。その出来の良さがルメールにもストレートに伝わってきたのだろう、「今日はトップコンディションでした。ステッキを使ったときも反応が良かったですし、ラスト200メートルでもう心配していませんでした」と、完勝だったことを笑顔で明かした。

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