ミッキーアイル2年半ぶり戴冠も後味悪く 「僕の責任」浜中23日間の騎乗停止に
2年6カ月ぶりのマイルGI・2勝目
ミッキーアイル(左・ピンク帽)がマイルCS優勝、2年半ぶりのGI勝利となった 【スポーツナビ】
ミッキーアイルは今回の勝利で通算19戦8勝(うち海外1戦0勝)。重賞は14年GI・NHKマイルC、14年GIIスワンステークス、14年GIIIシンザン記念、14年GIIIアーリントンカップ、16年GIII阪急杯に続く6勝目。騎乗した浜中はマイルCS初勝利、同馬を管理する音無秀孝調教師は09年カンパニー以来の同レース2勝目となった。
なお、最後の直線でミッキーアイルが外側に斜行し後続馬の進路が狭くなったことで、浜中は11月26日(土)から12月18日(日)まで23日間の騎乗停止となった。
【スポーツナビ】
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不利受けた武豊「よく転倒しなかったよ」
ミッキーアイル(左から2頭目・ピンク帽)が外側に斜行したことにより、ディサイファ(右・白帽)、サトノアラジン(右から3頭目・白帽)などが大きな不利を受けた 【スポーツナビ】
「ミッキーアイルにとって2つ目のGIタイトルになりましたが、すごく後味の悪い結果に自分のせいでしてしまって、本当に申し訳なく思っています」
最終レース終了後の勝利ジョッキーインタビューで、浜中が改めて反省と謝罪の言葉を述べた。好スタートから敢然とハナを切り、迫り来る後続の猛追を振り切って、直線半ばでもまだ先頭。だが、ここでミッキーアイルが外側にヨレたことで、ネオリアリズム、サトノアラジン、ディサイファ、ダノンシャークが玉突き事故のように接触。特にディサイファの武豊は落馬寸前までバランスを崩し、「直線までいい感じで競馬ができた。それだけに何とも後味が悪い。よく転倒しなかったよ」と、その不利の大きさを明かしている。
結果的に、不利を受けなかったとしてもミッキーアイルに先着できた被害馬がいなかったという理由で降着処分は免れたが、浜中、武豊が口をそろえて振り返ったように、後味の悪さだけが残った秋のマイル頂上決戦。確かに、不利を受けた馬の中にミッキーアイルに先着できた馬はいなかったかもしれないが、不利がなければ馬券圏内の3着に来れた馬はいたかもしれない。例えばディサイファ、サトノアラジンを3連単や3連複、ワイドで買っていたファンとしては、到底納得がいくものではなかっただろう。これで来週もファンは馬券を買ってくれるのか? そんな疑問も残る。