「最高!」ミルコ歓喜の京都GI初制覇 開花クイーンズリング3F33秒2で一気差し

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クイーンズリング、厩舎ともにGI初制覇

ミルコ・デムーロ騎乗のクイーンズリングがエリザベス女王杯制覇! 【スポーツナビ】

 JRA秋の女王決定戦、第41回GIエリザベス女王杯が13日、京都競馬場2200メートル芝で開催され、ミルコ・デムーロ騎乗の3番人気クイーンズリング(牝4=栗東・吉村厩舎、父マンハッタンカフェ)が優勝。中団待機から馬群を鋭く突き抜けGI初勝利を飾った。良馬場の勝ちタイムは2分12秒9。

 クイーンズリングは今回の勝利でJRA通算13戦6勝。重賞は2015年GIIフィリーズレビュー、16年GIII京都牝馬ステークス、同GII府中牝馬ステークスに続く4勝目。騎乗したデムーロはエリザベス女王杯初勝利、同馬を管理する吉村圭司調教師は開業5年目で嬉しい初GI制覇となった。

今年GI・4勝目となったミルコは愛馬に感謝のキス 【スポーツナビ】

 なお、クイーンズリングからクビ差の2着にはクリストフ・ルメール騎乗の12番人気シングウィズジョイ(牝4=栗東・友道厩舎)、さらに1馬身1/4馬身差の3着には浜中俊騎乗の2番人気ミッキークイーン(牝4=栗東・池江厩舎)が入線。一方、1番人気に支持されていた蛯名正義騎乗のマリアライト(牝5=美浦・久保田厩舎)は、1コーナーの不利の影響が大きかったか、直線伸びず6着に敗れた。

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プラス10キロはパワーアップの証拠

京都でのGI初勝利をプレゼントしてくれたクイーンズリングにミルコは熱い抱擁 【スポーツナビ】

 最後の最後、ラスト50メートルの大逆転劇。鞍上のミルコは左腕で大きなガッツポーズを作り、何度も歓喜の雄たけびを上げた。それは劇的すぎる勝利の内容も大きかっただろうが、ミルコが何より喜んだのは、京都でのGIが初勝利だったということだ。

「最高の気分です。京都ではGIを勝ったことがなくて、それをすごく気にしていたんですけど、今回初めて勝つことができて本当に良かったです」

 今年だけでもこれがGI・4勝目。今や当代随一の頼れるGIハンターだけに、京都では未勝利だったということに驚いてしまったが、GI通算18勝目となったエリザベス女王杯はミルコにとって忘れられない1勝となったことだろう。

 そんな待望の1勝をプレゼントしてくれたクイーンズリングに、ミルコはあらためて惚れ直してしまったようだ。

「本当にマジメで、とってもいい馬(笑)。去年と比べてもどんどん良くなっているし、以前は競馬を使った後は体調が落ちていたけど、今日の体重を見たらプラス10キロ。とってもビックリしました! 今は競馬が分かってきたみたいですね」

吉村調教師(右)は開業5年目にして初のJRA・GI勝利となった(左は馬主の吉田千津さん) 【スポーツナビ】

 このプラス10キロはもちろんパワーアップした筋肉の増加分。快勝した前走の府中牝馬Sから中3週のローテーションだったが、「それでもこの中間はもう一つパワーアップしたように感じていました。この状態で走れなかったから仕方ないくらいの気持ち。最高の出来だと思っていたんです」とは吉村調教師の言葉だ。使い減りしていた頃のクイーンズリングとは明らかに馬そのものが違う。馬肥ゆる秋の言葉通り、まさに成長のピークを迎えたのだろう。

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