欧州CL「プレーオフ大展望」 南野や上田らも参戦、最大の注目はマンチェスター・C対R・マドリー
全8カードの中で最も大きな話題を集めるのは、レアル・マドリー(リーグフェーズ11位)対マンチェスター・シティ(同22位)をおいてほかにない。近年のサッカー界を支配してきたトップ・オブ・トップによる真の頂上決戦だ。いずれも所属クラブで主力を担うスポルティングの守田英正、モナコの南野拓実、フェイエノールトの上田綺世、セルティックの前田大然と旗手怜央も出場する注目のPOの全8カードを展望する。
※各対戦カード:左側が第1レグのホームチーム。チーム名後のカッコ内はリーグフェーズ順位
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ブレスト(18位)×パリ・サンジェルマン(15位)
対するPSGは新3トップが浮沈の鍵を握る。今冬にナポリから加入したフビチャ・クバラツヘリア、偽9番のタスクを担うウスマン・デンベレ、左から右へ配置転換となったブラッドレー・バルコラと、いずれも独力で違いを作り出すドリブラーで構成された魅惑のトリオだ。無限の可能性を秘めるこのユニットが爆発すれば、悲願の欧州制覇に向けて弾みもつくだろう。ファンが求めるのは単なる勝利ではない。内容の伴った完勝だ。
マンチェスター・シティ(22位)×レアル・マドリー(11位)
前線が盤石のR・マドリーはしかし、後方に大きな不安を抱えている。アントニオ・リュディガー、エデル・ミリトン、ダビド・アラバが負傷離脱中で、センターバック(CB)のレギュラー格が軒並み不在の緊急事態に陥っているのだ。カルロ・アンチェロッティ監督がCB起用を示唆する守備的MFのオーレリアン・チュアメニ、あるいはラウール・アセンシオら経験不足のカンテラーノ(下部組織出身者)たちが、怪物アーリング・ハーランドを抑えられるかは疑問が残る。
つまり、このビッグマッチの構図は「矛×盾」ならぬ「矛×矛」だ。互いに超ワールドクラスを擁するアタッカー陣の出来がプレーオフ突破の成否を左右するはずだ。
ユベントス(20位)×PSV(14位)
戦力で見劣りするPSVは、今季の公式戦で18試合無敗(PK戦で敗れたオランダ・スーパーカップを除く)とホームで圧倒的な強さを誇る。リーグフェーズ第8節では相手が飛車角落ちだったとはいえ、リバプールにCL初黒星をつけてみせた。その一戦で1ゴール・1アシストを決めたFWリカルド・ペピが膝の故障で離脱したのは痛手だが、エールディビジ(オランダ1部)の得点ランク十傑に計5人が名を連ねるように、どこからでも点が取れる強みを持つ。アウェーでの第1レグでドロー以上の結果なら、勝機はグッと広がるだろう。
スポルティング(23位)×ドルトムント(10位)
チーム状態はスポルティングがやや上回るか。アモリムの後を継いだジョアン・ペレイラは8試合で解任の憂き目に遭ったが、昨年末に発足したルイ・ボルゲス新体制下で公式戦5勝4分1敗と復調。一方のドルトムントはニコ・コバチ新監督とともにリ・スタートを切ったばかりで、2月8日の初陣ではシュツットガルトに1-2で敗れている。スポルティングの本拠地開催となる第1レグでも苦戦を免れそうにない。
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