欧州CL「プレーオフ大展望」 南野や上田らも参戦、最大の注目はマンチェスター・C対R・マドリー
クラブ・ブルージュ(24位)×アタランタ(9位)
番狂わせを狙うクラブ・ブルージュは、アストン・ヴィラやスポルティングを打ち負かし、ユベントスと引き分けたホームでの第1レグでアドバンテージを得られるか。アタランタ自慢の守備、オールコート・マンツーマンを攻略するのは至難の業だが、トップ下のハンス・ファナケン、左ウイングのフリストフ・ツォリスにいい形で前を向かせたい。前者はミドルシュート、後者はドリブル突破と難敵を脅かす武器を持っている。
フェイエノールト(19位)×ミラン(13位)
仮にヒメネスの「フェイエノールト戦の出場不可」というクラブ間合意があったとしても、ミランは痛痒を感じないはず。やはり冬の新戦力であるFWジョアン・フェリックス(←チェルシー)、今シーズンのCL&国内カップ戦で合計6ゴールのFWタミー・エイブラハム、さらには崩しもフィニッシュも一流のラファエウ・レオンと得点源には事欠かないからだ。マンチェスター・Cの前キャプテンで、勝者のメンタリティーを宿すDFカイル・ウォーカーの加入も上位進出を予感させる要因。夢のような補強を実現させたミランが順当に勝ち抜くか。
セルティック(21位)×バイエルン(12位)
セルティック視点に立てば、バイエルンの不安定なディフェンスを突きたいところ。敵将ヴァンサン・コンパニが敷くハイラインの裏には広大なスペースがあり、ボール供給源の旗手怜央やアルネ・エンゲルスから快足FWの前田大然にうまくボールが渡るようだと面白い。ただ、1月に古橋亨梧をレンヌに放出しながら、チーム最大の得点源だったそのストライカーの後釜確保に失敗したのは痛恨だ。崩し切っても決定力不足に泣かされる恐れがある。
モナコ(17位)×ベンフィカ(16位)
興味深いのはやはり「新星」と「大ベテラン」のマッチアップ。リーグフェーズで2ゴールを決めるなど異彩を放ち、1月にシュトゥルム・グラーツから加入したモナコのビエレスは、リーグアン3試合目のオセール戦(2月1日)でハットトリックと日の出の勢いを見せている。ポストプレーも光るこのセンターフォワードが、南野やアクリウシュの助力も得ながらオタメンディの壁を越えられるか。エンタメ性十分の見どころであり、勝負の行方を左右するポイントの1つだ。
(企画・編集/YOJI-GEN)
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