【データが示す攻守ベストイレブン/J1第32節】5連勝で2位浮上の神戸から攻守で5名選出!

データスタジアム株式会社
 大きな注目を集めたサンフレッチェ広島とFC町田ゼルビアの「天王山」は、広島が2-0で勝利。この両者と勝点差1で3位につけていたヴィッセル神戸も白星を挙げ、三つ巴の争いはさらに激しくなっている。一方、下位では湘南ベルマーレと北海道コンサドーレ札幌が勝点3を積み上げた。優勝争いも残留争いも混沌の様相が色濃くなってきたJ1第32節。試合結果はさることながら、最も活躍した選手は誰だったのか?

 スポーツナビでは『データスタジアム』が算出したデータを基に、独自のベストイレブンを作成。攻撃と守備の活躍度を同じ指標で図ることが難しいため、「攻撃的ベストイレブン」と「守備的ベストイレブン」の2つに分けて紹介する。

 なお、攻撃の選考には同社のチャンスビルディングポイント(以下CBP)を指標としている。このCBPは選手が試合を通じてどれだけ「チャンス機会を構築することができたか」を独自のロジックにより数値化した指標。守備の選考には対戦相手のCBPを利用し、チャンスとなりやすいプレーを阻止した場合に高いポイントが付きやすい守備Pと、相手のプレー成功率が高いプレーを奪って攻撃につなげた時に高いポイントが付きやすい奪取Pなどを用いている。

攻撃的ベストイレブン 【画像提供:データスタジアム株式会社】

久々に「らしさ」を見せた川崎Fから最多の3名選出

 今節最多の選出となったのは、アルビレックス新潟に5-1の大勝を収めた川崎フロンターレ。2ゴール2アシストの活躍など、高い攻撃CBPを記録したエリソンをはじめ、同じく2得点の山田新、「らしい」パスワークから仕上げのフィニッシュを担ってネットを揺らした脇坂泰斗の3名を選出。山田はこれで今季14ゴールとなり、得点ランキング単独4位につけている。

山田新は第32節・新潟戦で2ゴールを挙げた 【(C)J.LEAGUE】

 5連勝で2位浮上を果たした神戸からは決勝点を挙げた武藤嘉紀が名を連ねた。セットプレーの合わせ役としてだけでなく、チーム最多の5本のクロスを上げるなど、ウインガーとしての役割をきっちり果たした中でのベストイレブン選出となった。

 3連勝を飾ったFC東京からは岡哲平、俵積田晃太の2名を選出。前者は前半に同点ゴールを挙げ、後者は圧巻のスピードでカウンターの先鋒として存在感を示し、後半に逆転となるゴールを決めた。

 3-2の乱打戦を演じた湘南ベルマーレと鹿島アントラーズからは、FW顔負けのコントロールシュートでネットを揺らした畑大雅、2得点を奪った濃野公人をそれぞれ選出。濃野はルーキーかつサイドバックながら、今季9得点を挙げている。

 その他、終了間際のゴールで勝点1奪取の立役者となった東京ヴェルディの森田晃樹、冷静な股抜きシュートで試合を決める得点を挙げた名古屋グランパスの森島司、GKは左サイドへのロングパスを多く成功させた札幌の菅野孝憲が選出されている。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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