Jリーグ2024シーズン終盤戦の焦点

Jリーグ2024「サプライズ選手ランキング」 急成長、大変身、驚異の新人…大きな驚きを提供した10人

佐藤景
アプリ限定

ボランチ転向からデュエル王となっている知念(左)と躍進する町田の前線で絶大な存在感を見せるオ・セフン(右)、ともに今季の大きなサプライズだ 【写真:長田洋平/アフロスポーツ / (c)J.LEAGUE】

 今季のJリーグで思わぬ活躍を見せ、ポジティブな驚きを提供している選手たち。サッカーマガジン元編集長の佐藤景氏が、そんなサプライズプレーヤーのなかでも際立っている10人を選出。佐藤氏には順位付けもお願いした。一番の「驚き」は、果たしてどの選手か。

10位:新保海鈴(山口=J2/DF)

J3での2年間の武者修行を経て、今季は山口で定位置を確保。J1昇格争いに食い込むチームで不可欠な戦力に 【(c)J.LEAGUE】

 2022年は宮崎、2023年は岩手にレンタル移籍していたが、今季は山口に復帰し、スタメンに定着した。左サイドバックを務め、正確なキックで、すでに岩手時代と同じ8アシストを記録する。

 とりわけ目を引くのがプレー選択の確かさだ。クロスを入れるのか、ドリブルで抜くのか、その選択が抜群で、相手の脅威になっている。また、粘り強い守備も得意とするところで、90分間、上下動を繰り返すスタミナを持つ。左右の違いこそあれ、いずれ実父であり、名サイドバックと言われた田中隼磨に比肩する存在になるかもしれない。

9位:谷村海那(いわき=J2/FW)

すでにゴール数は昨季挙げたキャリアハイの7を大幅に上回る。大卒5年目でスコアラーとしての才能が開花した 【(c)J.LEAGUE】

 J2で大ブレイク中だ。JFLからJ3、J3からJ2とチームがカテゴリーを上げる過程でもその片鱗を見せてはいた。ただ、今季はキャリアで初めてゴール数を二桁に乗せたばかりか、第31節終了時点で17ゴールを記録し、J2得点ランキングのトップに立つ。

 ゴールに向かう力強さと鋭い動き出しが持ち味で、味方のパスを呼び込んではネットを揺らす。個人昇格もあり得そうなほど、その存在は際立っている。
  • 前へ
  • 1
  • 2
  • 次へ

1/2ページ

著者プロフィール

大学卒業後、(株)ベースボール・マガジン社に入社。週刊プロレス編集次長、ワールドサッカーマガジン編集長、サッカーマガジン編集長を歴任し、2022年7月に退社。現在はフリーランスとして活動し、サッカー日本代表、Jリーグのほかスポーツを中心に取材を続けている

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント