【データが示す攻守ベストイレブン/J1第31節】優勝争いを繰り広げる2チームは攻撃面が突出!? 4連勝の東京Vは守備で2名選出

データスタジアム株式会社
 4試合中3試合がスコアレスドローに終わった土曜日から一転、日曜日は全試合で複数得点が生まれるなど、ジェットコースターのような週末を過ごしたJ1第31節。試合結果はさることながら、最も活躍した選手は誰だったのか?

 スポーツナビでは『データスタジアム』が算出したデータを基に、独自のベストイレブンを作成。攻撃と守備の活躍度を同じ指標で図ることが難しいため、「攻撃的ベストイレブン」と「守備的ベストイレブン」の2つに分けて紹介する。

 なお、攻撃の選考には同社のチャンスビルディングポイント(以下CBP)を指標としている。このCBPは選手が試合を通じてどれだけ「チャンス機会を構築することができたか」を独自のロジックにより数値化した指標。守備の選考には対戦相手のCBPを利用し、チャンスとなりやすいプレーを阻止した場合に高いポイントが付きやすい守備Pと、相手のプレー成功率が高いプレーを奪って攻撃につなげた時に高いポイントが付きやすい奪取Pなどを用いている。

攻撃的ベストイレブン 【画像提供:データスタジアム株式会社】

優勝争いを盛り上げる神戸、広島から計7名が選出!

 最多選出は大逆転でアルビレックス新潟に勝利(3-2)を収めたヴィッセル神戸で、得点を挙げた酒井高徳、武藤嘉紀、菊池流帆に加え、多くのロングパスを成功させているGKの前川黛也の計4名が選出された。特に、菊池は今季挙げた2得点ともに後半アディショナルタイムのゴール。CKを中心にセットプレーからの得点がリーグ最多のチームにおいて、彼のような空中戦に強いファイターがいることはかなり心強いだろう。

試合終了間際に劇的な決勝ゴールを決めた神戸DF菊池流帆。持ち前の高さと強さ、勝負強さを発揮してチームを勝利に導いた 【(c)J.LEAGUE】

 6得点の大勝を収め、1週で首位の座を奪い返したサンフレッチェ広島からも3名が選ばれた。左ウイングバックの東俊希はゴール以外での貢献度も高く、今節のベストイレブンの中で最高の攻撃CBPを記録した。その東と両翼をなす新井直人は後半開始から投入され、わずか3分で見事なカットインシュートをゴールに沈めた。そして、この試合を最も彩ったのは2ゴールを奪ったトルガイ・アルスラン。今夏加入以降、シュート9本で7得点という驚異の決定率で広島に勢いをもたらしている。

 驚異の決定率という意味では、京都サンガF.C.のラファエル・エリアスも忘れてはならない。今節のガンバ大阪戦でも2ゴールを奪取し、4試合連続ゴールを達成するなど量産体制に入っている。まだ出場は8試合ながら2桁得点にリーチをかけており、次節のコンサドーレ札幌戦では5戦連発、そして10ゴール到達を期待せずにはいられない。

 その他、1ゴール1アシストの活躍で連勝に貢献した名古屋グランパスの永井謙佑、試合終盤にリードを広げるゴールを決めた東京ヴェルディの翁長聖、セットプレーで存在感を発揮したG大阪の中谷進之介らが選出されている。

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日本で唯一のスポーツデータ専門会社。 野球、サッカー、ラグビー等の試合データ分析・配信、ソフト開発などを手掛ける。

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