Jリーグ2024シーズン終盤戦の焦点

Jリーグ2024「補強選手ランキング」 チームに大きなプラスをもたらした新戦力は誰だ!?

佐藤景
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G大阪の新戦力・中谷(左)はチームの失点減に大きく寄与。夏に加入してゴールを重ねているラファエル・エリアス(右)の獲得は、京都にとって大ヒットだった 【(c)J.LEAGUE】

 今季のJリーグで最も効果的だった補強は? サッカーマガジン元編集長の佐藤景氏に、チームにどれだけポジティブな影響を与え、成績アップに貢献したか、という視点で10人の新戦力を選んでもらい、順位付けもお願いした。果たして、どの選手が1位になったのか。

10位:ゴンサロ・パシエンシア(FW)

広島 ← セルタ(スペイン)

ポルトガル代表歴を持つFWが広島にやって来たのは9月初旬。デビュー戦でいきなりゴールを決め、ファン・サポーターの期待は高まるばかりだ 【Photo by Hiroki Watanabe/Getty Images】

 今夏加入で出場はまだ1試合(第30節時点)。未知数の部分も多いが、期待値込みで選出した。初出場初ゴールとなった鹿島戦の先制ヘッドは、相手2人と競り合いながら決めたもの。シュートへの意欲と力強さが、ヨーロッパ各国で戦ってきた実力者であることを感じさせた。それ以外のプレーでもシュートへの積極性を見せており、同じタイミングで加入(復帰)した川辺駿とともにチームを勢いづける存在になるかもしれない。

 優勝を争う町田はこの夏、DFとサイドアタッカーをテコ入れし、広島は前線と攻撃的MFに手を加えた。どちらが優勝への切り札となるか。リーグ終盤の注目ポイントだろう。

9位:土居聖真(MF)

山形(J2) ← 鹿島

鹿島生え抜きの32歳が、小学校まで過ごした故郷のクラブへ。7月に移籍して早速結果を出し、チームを上昇させている 【(c)J.LEAGUE】

 第25節の岡山戦で初先発すると、以降の7試合で4ゴールを記録。チームも5勝1分1敗で13位から9位に浮上し、プレーオフ出場圏の6位のチームまで2ポイント差に迫った(第31節時点)。

 圧倒的な存在感を示し、チームを劇的に変えていると言っていい。その働きで8月度のJ2月間MVPも受賞。今季途中まで鹿島では先発3試合、出場時間わずか270分にとどまっていたが、出身地に凱旋する形になった移籍は、本人にとっても、ゴールを奪う選手が欲しかった山形にとっても、理想的なものになった。
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著者プロフィール

大学卒業後、(株)ベースボール・マガジン社に入社。週刊プロレス編集次長、ワールドサッカーマガジン編集長、サッカーマガジン編集長を歴任し、2022年7月に退社。現在はフリーランスとして活動し、サッカー日本代表、Jリーグのほかスポーツを中心に取材を続けている

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