工藤公康が話題の「ピッチクロック」について語る 前夜に祈った千賀滉大のメジャー初勝利
工藤氏はソフトバンクで共に戦った千賀滉大の活躍にも注目している 【写真:Sarah Stier/Getty Images】
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ファンのためにプレイボール時刻に工夫を
佐々木朗希の今季初登板は平日にもかかわらず14時のプレイボールとなった 【写真は共同】
日本では昨シーズンまで、新型コロナウイルスの影響で手拍子と機会音による応援が制限されていましたが、今年から球場での声出し応援ができるようになりました。3月31日のセ・リーグ開幕戦の日、私は東京ドームにいました。選手が守備位置につく瞬間や打席に立つ瞬間など、選手の1プレー1プレーに対する声援、歓声を聞いて、「ああ、これがプロ野球の開幕だ」と、忘れかけていた興奮を思い出しました。球場の盛り上がり、ファンのみなさんの応援、心に響く本物の歓声を聞いて、プロ野球を支えてくれている方々の有難さを改めて実感しました。
4月6日は、午前中にエンゼルスの大谷翔平選手が二刀流出場したメジャーリーグ中継を、午後からは佐々木朗希投手が登板したロッテ対日本ハムのデーゲームを、夜には山本由伸投手が登板したオリックス対ソフトバンクのナイトゲームを観ることができました。いずれもWBCでの熱投が記憶に新しい侍たちの姿を堪能できた1日だったのではないかと思います。
このように1日中野球を観られるファンにとってたまらない日もあれば、週末に開催されるプロ野球6試合すべてがデーゲームという日もありました。WBCをきっかけに贔屓のチーム以外の選手に興味を持った方も多いかと思います。運営側にも様々な事情があると思いますが、それでも、より多くの方々にいろいろなチームの選手の活躍を観てもらうためにも、試合開始時刻を分けることを考えても良いのかなと思っています。
アメリカでは、MLBやNFL(アメリカンフットボール)などでも、もともとの時差に加え、試合時間を柔軟にずらすことで、より多くの視聴者を取り込むことに成功していると聞きます。特にプレーオフの試合ではその取り組みが顕著で、1日中スポーツを楽しめることができるようです。
日本の週末、そしてクライマックスシリーズでは、セ・パ同時刻のプレイボールが多い現状ですが、ファンのみなさんのために是非とも再考してみるのも良いのではないでしょうか。