選手層の厚さとチームの完成度は今大会随一 昌平は二枚看板を中心に初優勝を視界に捉える

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夏のインターハイでは準決勝で帝京に敗れ、ファイナルに辿り着けなかった。その悔しさをバネに選手権初優勝を目指す 【多田哲平】

 第101回全国高校サッカー選手権大会に出場する48校の中で、選手層の厚さ、チームの完成度は随一だろう。過去4回の出場で果たせなかった4強入りはもちろん、日本一も射程圏内だ。ともにJクラブへの入団が内定しているMF荒井悠汰、DF津久井佳祐の二枚看板を中心に、昌平は埼玉県勢としては41年ぶりとなる優勝を本気で狙っている。

夏の悔しさが日本一への渇望を駆り立てる

 今夏のインターハイでは全国ベスト4に入り、高円宮杯プリンスリーグ関東1部では帝京や東京ヴェルディユース、鹿島アントラーズユースなど並み居る強豪を抑えて12勝5分1敗という出色の強さで優勝を果たした。勝点41は直近5年間でのリーグ最高タイの成績だ。さらに高円宮杯プレミアリーグプレーオフを勝ち抜き、来季の年代最高峰リーグへの昇格を決めている。

 今回の選手権埼玉予選は、全4試合で18得点・2失点と危なげなく突破。初戦となった3回戦で聖望学園を9-0と圧倒すると、準々決勝では立教新座に4-0の快勝。準決勝では埼玉栄を4-2で破り、決勝では成徳深谷に隙を見せることなく1-0で勝ちきった。

 確かなテクニックを生かしたハイテンポな攻撃サッカーは今季も不変で、ここまで充実一途のシーズンを送る昌平だが、決して慢心はない。あくまで最大の目標は全国トーナメントでの日本一。決勝進出を逃したインターハイでの悔しさが、なおさら選手権制覇への渇望を駆り立てる。

 同校を率いて16年目の藤島崇之監督は力強く言う。

「目指すのはインターハイと同じステージ(ベスト4)とは言いません。やはり日本一という大きな目標を持って日々活動していますし、今年は夏にあと一歩のところまでいったからこそ、より悔しさを感じている部分もあります」
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