元日本代表MF福西崇史のクロアチア戦解説 「悲願は叶わなかったが進化の跡は示した。“置きに行った”PKを除いては──」
クロアチアとの我慢比べに耐え、決勝トーナメント1回戦でも好勝負を演じた日本だが、またしてもベスト16の壁は越えられなかった 【Getty Images】
ようやくセットプレーから点は取ったが
ただ、1トップの前田大然選手が相手の2センターバック(CB)に対して、ある程度パスコースを限定できた時は上手くハメに行けましたが、CBに持ち運ばれると対応が後手後手に回ってしまいました。そこは修正が効かず、中~長距離のパスを使った大きな展開に揺さぶられ、多少動揺するシーンも見られましたね。
スペイン戦もそうでしたが、3バックだと相手の1トップに対しては人数が余るので、真ん中はほぼ抑えられました。アバウトなクロスもほとんどはね返していましたし、ダブルボランチの遠藤航選手、守田英正選手を含めて、こぼれ球への意識も高かった。
ただ、これは結果論かもしれませんが、3バック(3-4-2-1)ではなく4バック(4-2-3-1)に戻して戦った方が、相手の2CBに対して後ろがもっと連動してプレスをかけられたんじゃないかとも思っています。
とはいえ、ドイツ戦やスペイン戦に比べるとボールも保持できましたし、良い時間帯に先制点も奪えました。前半終了間際(43分)の前田選手のゴールは、ようやくセットプレー(CK)から取れましたね。
しかし同時に、やはりああやってデザインした形でないと(ゴールにつなげるのは)難しいのかなとも思いました。今大会ではキッカーの質の大切さを再認識するとともに、日本のような組織的に守れるチームにセットプレーという武器があれば、さらに勝利の確率は上がるんだろうなとも感じましたね。
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