優勝国予想のダークホースは日本? ドイツを蹴落としオッズも大波乱の展開

C-NAPS編集部

日本が勝利し、優勝経験4回のドイツを予選リーグ敗退に追い込んだ。優勝国予想オッズでもダークホースとして浮上か? 【Getty Images】

 熱戦が続くFIFAワールドカップ(W杯)カタール2022も予選リーグ48試合の全日程を終了。日本代表が2大会連続となる決勝トーナメント進出を果たし、「ドーハの歓喜」に列島が沸いた。今大会は日本だけでなく、過去に類を見ないほど実力の伯仲した戦いが第3戦まで繰り広げられた。新スポーツくじ「WINNER」での予想においても本命が予想通りに勝たない波乱の展開が続き、ヤキモキした方が多いかもしれない。

 白熱の祭典は全64試合の4分の3をすでに終了したわけだが、“W杯本番”はむしろこれから。ノックアウトステージとなる決勝トーナメントから“本当の戦い”が始まる。今後の注目は日本の「新しい景色」実現と、「どの国がW杯の栄冠を勝ち取るのか」だ。そこで「WINNER」のベスト16時点での優勝国予想をより楽しむために、大手ブックメーカー4社の開幕前予想と、予選リーグ終了時点での優勝国オッズを紹介。人気銘柄の順位変動に着目しつつ、優勝国予想を検証する。

開幕前の大手ブックメーカー4社の優勝国予想オッズ

開幕前の優勝国予想オッズは、どのブックメーカーでも大差がなく手堅い印象。戦前の日本への期待値は低かった 【C-NAPS編集部】

 日本でも「WINNER」のW杯予想くじを購入できることが注目されている。もっとも世界を見れば、サッカーの勝敗や優勝国予想が“賭け事”の対象となるのは、もはや文化。W杯優勝国予想に際しても、大手ブックメーカーでスポーツベッティングをしている方もいるだろう。今回はBet365、William Hill、Sportsbet、Betwayの大手ブックメーカー4社のオッズをもとにその動向を検証する。

 まずは開幕前(11月19日時点)のオッズについて。奇しくも優勝国予想のオッズTOP10は、4社とも共通していた。ブラジル、アルゼンチン、フランス、イングランド、スペイン、ドイツ、オランダ、ポルトガル、ベルギー、デンマークの10ヵ国だ。優勝経験国や近年の世界のサッカーシーンをリードしてきた国が上位を占める結果となっており、今大会の優勝候補ラインはこの10ヵ国というのが大方の見方だ。

 カタールの地で予選リーグ随一のサプライズを提供した日本に関しては、戦前のオッズではかなり低い位置にいた。100倍以上を予想するブックメーカーが半数以上を占めている。優勝経験のあるドイツ、スペインと同居したのだから、それも当然だろう。しかし、そうした下馬評を覆す熱い戦いが見られることこそW杯の醍醐味。グループEを首位で通過した日本は、一気に大会のダークホースに躍り出るかもしれない。

日本、モロッコが急浮上!ドイツなど強豪国が脱落

ドイツとスペインという強豪国から得点を奪った堂安は、ダークホースに浮上した日本を象徴する選手になりつつある 【Getty Images】

 今大会は各国の実力が肉薄しており、大陸ごとの力の差が以前より縮まった印象が強い。そのため、強豪国といえども調子が悪いと足をすくわれるケースが多発している。最たる例がアルゼンチンとドイツだ。グループCの初戦でサウジアラビアに衝撃の敗戦を喫するなど、リオネル・メッシ擁するアルゼンチンも一度は窮地に立たされた。グループEでは優勝4度を誇るドイツが、初戦の日本戦に敗北。その代償は大きく、2大会連続となるグループステージ敗退の屈辱を味わった。

 その他で敗退の憂き目に遭ったTOP10の国は、ベルギーとデンマーク。開幕時点でFIFAランキング2位のベルギーは、ケビン・デブライネ、エデン・アザール、ロメル・ルカクら黄金世代のラストチャンスともいえる大会だったが、すでにピークを過ぎたのかあっさりと敗退。EURO2020で4強入りしたデンマークも前評判通りの実力を示すことはできなかった。

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ブラジルを筆頭に上位の人気は不動だ。日本の評価も首位通過で急上昇している 【C-NAPS編集部】

 一方、日本は12月2日時点での大手ブックメーカー4社の優勝国予想では、いずれも9位に急浮上。ドイツ、スペインを撃破した衝撃は、すでに全世界に波及している。クロアチアとベルギーを押しのけてグループFを首位通過したモロッコも、日本と同じく台風の目になっている。優勝国予想オッズでも10位に入った。このことからも、今大会のダークホース候補は日本、あるいはモロッコとしても差し支えないだろう。

 また、オッズではTOP10入りしていないが、グループHの予選リーグ最終戦でクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガルを破るアップセットを演じた韓国も快挙を果たした。ガーナ、ウルグアイ、ポルトガルと難敵ぞろいのグループを突破したのは見事であり、もし日本と韓国が互いに決勝トーナメント1回戦で勝利すれば、“W杯での日韓戦”という新たな歴史を刻む可能性もある。グループDを2位通過したオーストラリアを含め、3ヵ国がベスト16入りしたアジアが、ノックアウトステージで再び旋風を巻き起こせるか。

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ビジネスとユーザーを有意的な形で結びつける、“コンテキスト思考”のコンテンツマーケティングを提供するプロフェッショナル集団。“コンテンツ傾倒”によって情報が氾濫し、差別化不全が顕在化している昨今において、コンテンツの背景にあるストーリーやメッセージ、コンセプトを重視。前後関係や文脈を意味するコンテキストを意識したコンテンツの提供に本質的な価値を見いだしている。

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