ワールドカップの優勝国を独自予想 初の中東開催、ラテン系の国にチャンスあり
2018年のロシア大会でトロフィーを掲げたのは、決勝でクロアチアを制したフランス。今大会はどのチームが頂点にたどり着くのか 【写真:Getty Images】
今回はW杯をより楽しむための企画として、ヨーロッパ各国リーグやJリーグ、日本代表の取材経験が豊富なサッカージャーナリスト・西部謙司氏に、独自の視点で今大会の優勝候補を予想してもらった。「WINNER」購入時の参考にしてほしい。
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「地の利」がない中東開催、本命はブラジル
ブラジルはこれまで、欧州・南米以外で開催された3大会で2度優勝している(写真は2002年の日韓大会) 【写真:Getty Images】
欧州開催で優勝した南米の国は、1958年スウェーデン大会のブラジルだけ。一方、南米開催で優勝した欧州の国は、これまで2014年ブラジル大会のドイツだけだ。このデータからもわかるように、「開催する地域(大陸)のチームが有利」という傾向ははっきり出ている。そして、欧州でも南米でもない開催国となると、「地の利」がないぶんより実力勝負になるのではないだろうか。そうなると、今回はブラジルが有利に思えてくる。ちなみにブラジルは、ブックメーカー各社の優勝オッズで今大会一番の人気銘柄だ。
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序盤戦は「ハイプレスの大会」に
23日に日本と戦うドイツは、高い位置から積極的にプレスをかけ、分厚い攻撃を展開する代表的なチーム 【写真:Getty Images】
世界的な傾向として、「前方から激しく守備をするプレースタイル」がW杯でも多くのチームで採用されるのではないか。代表チームはクラブチームと違って普段から練習を積んでいるわけではない。“寄せ集め”とは言わないまでも、そんなに複雑な戦術や戦い方は採用しにくい。ボールをキープして何かするよりも、しっかり守備を組織して隙を見せずに戦おうとするチームが多くなるだろう。攻撃と違って守備はある程度計算が立つし、力の差があっても「接戦になればどう転がるかわからない」のがサッカーの特性でもあるからだ。
また、敵陣でボールを奪えれば、相手は攻撃に出ようとしているので守備の体制が半分ぐらい崩れている。ガチガチに固められた守備を打ち破るのは簡単ではないが、敵陣で奪って素早く攻め込めばそのぶん崩す手前が省ける。つまり、スーパーなアタッカーがいないチームでも望みが持てる戦い方なのだ。
カタールは夜でも気温は高いが、スタジアムでは自慢の冷房設備をフル稼働するつもりのようで、そうなるとすり鉢の底にあたる芝生の上はけっこう寒いぐらいになるかもしれない。無論、選手にとってはそのほうが快適にプレーできるので、強度は高くなり、バチバチと激しくぶつかる体力勝負の試合が増える可能性もある。序盤戦は「ハイプレスの大会」になるか。
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