【W杯・コスタリカ戦3つの焦点】コスタリカの心理状態を逆手にとって、試合巧者ぶりを見せつけろ
左ふくらはぎの違和感はもうなくなった。コスタリカ戦で守田が先発する可能性は低くない 【写真は共同】
2時間後のショッキングな大敗
それとは違う意味で衝撃をもたらしたのが、スペイン対コスタリカ戦だった。
スペインが最後までギアを緩めずゴールを取り続け、終わってみれば7-0!
今大会ではここまでイングランドがイランに6-2、フランスがオーストラリアに4-1と大勝しているが、それらを上回る大差となった。
コスタリカにとっては7失点を喫しただけでも悪夢だが、シュートを1本も打てない文字通りの完敗だった。しかも、コスタリカの最大の強みは、名GKケイラー・ナバスを中心に堅守にある。プライドをズタズタに切り裂かれるショッキングな大敗だった。
なぜ、これほどまでに大差がついたのか。
この試合は現地時間19時キックオフ(日本時間の25時)だったため、スペインの選手たちはドイツが日本に敗れたことを知っている。そのため、油断や隙を一切排除し、最初から最後までギアを落とすことなく戦い抜いたことが要因のひとつだろう。
一方、コスタリカにとってエクスキューズもあった。
クウェートで事前合宿を組んだコスタリカは、11月17日にイラクとW杯前最後の調整試合を予定していた。ところが、イラク入国の際のトラブル(パスポートにイラク入国のスタンプがあると、米国などへの入国に影響するため、特別ビザの発給を受けることで事前に合意。しかし、入国審査でイラク側がパスポートへのスタンプを主張したため、コスタリカ側が拒否)によって試合が中止となってしまった。
そのため、ヨーロッパでプレーする選手たちを加えたフルメンバーで最終確認をすることができず、ぶっつけ本番でスペインを迎えることになる。これも、大敗の要因だろう。
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