工藤公康の投手・監督の立場から見た4番論 なぜ柳田悠岐は4番でなく3番だったのか?
4番打者というテーマに対して、投手、監督、両方の視点から語る工藤公康氏 【撮影:スリーライト】
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4番打者は「つくられる」もの
首脳陣の期待や思いを含めて、4番打者はつくられるものだと工藤公康氏は話す 【写真は共同】
絶対的に必要なのは、長打。そのなかでも率が高い選手、そしてチャンスに強い選手が4番に座っていました。ただ4番打者も、プロ野球人生の1試合目から4番を打ち、4番一筋で現役生活を終えた選手はおそらくいないと思うんです。「(4番打者は)つくられる」という表現が妥当かどうかわかりませんが、その選手の成績はもちろん、「彼に4番を打たせることで、チームを引っ張っていける選手に成長してほしい」といった、その選手に対するチームの首脳陣の思いが、4番打者にはある。そうしてつくられていくなかで、だんだん4番らしくなっていくわけです。特に日本野球では人格や練習に向かう姿勢も含めて、4番はチームの象徴なのではないかと思います。
――チームメイトとして間近で見たなかで、そうした典型的な4番打者は誰がいますか?
僕の若いときなら、清原(和博=西武ほか)ですね。ダイエー時代なら小久保(裕紀)。練習量はいつもチーム一だったし、4番の自覚や責任感も日増しに大きくなって、リーダーとしてチームを引っ張ってくれました。巨人でいうと、阿部慎之助もそうでした。「4番としての成績、結果を残さなければいけない」というプレッシャーと闘いながら、なおかつそれに打ち勝つだけの強い心を持った選手が4番になれるのだとよく分かります。
――工藤さんが現役時代に対戦して、一番嫌だった4番打者といえば?
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