「最強4番打者」ランキング

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 スポーツナビでユーザー投票を実施した「最強4番打者ランキング」。多くのプロ野球ファンが選んだ、最強4番打者は誰だ!?
 今回は助っ人OB編のランキングを発表します!

※1人3票まで投票可能
※ランキング上位と総評コラムはスポーツナビアプリでご覧いただけます

ランキング

順位 選手名 所属 得票率
1 アレックス・カブレラ 西武ほか 43.47%
2 ウラディミール・バレンティン ヤクルトほか 32.08%
3 アレックス・ラミレス ヤクルトほか 31.34%
4 タフィ・ローズ 近鉄ほか 24.57%
5 タイロン・ウッズ 中日ほか 21.80%
6 ロバート・ローズ 横浜 11.51%
7 ロベルト・ペタジーニ ヤクルトほか 9.17%
8 ブーマー・ウェルズ 阪急ほか 8.99%
9 ブラッド・エルドレッド 広島 7.02%
10 トニ・ブランコ 中日ほか 4.99%
11 ボブ・ホーナー ヤクルト 4.50%
12 李 承燁 巨人ほか 2.52%
13 マウロ・ゴメス 阪神 2.28%
13 李 大浩 オリックスほか 2.28%
15 フェルナンド・セギノール 日本ハムほか 2.22%
16 トーマス・オマリー ヤクルトほか 1.97%
17 セシル・フィルダー 阪神 1.60%
18 レオ・ゴメス 中日 1.48%
19 アンドリュー・ジョーンズ 楽天 1.35%
19 レロン・リー ロッテ 1.35%

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解説

最強4番打者助っ人OB編1位は、西武、オリックス、福岡ソフトバンクで活躍したアレックス・カブレラ。規格外のパワーがファンに強烈なインパクトを与えた【写真は共同】

ファンが選ぶ『最強4番打者』助っ人OB編ランキングの結果は、投票してくれたファンの年齢層を如実に反映したものになったといえる。10代~30代の回答者が約7割を占め、トップ10へのランクインも、そのほとんどが1990年代後半以降活躍した選手だった。

 得票率43.5%で1位に輝いたのは、アレックス・カブレラ(西武ほか)。カブレラといえば、思い浮かぶのは腕回り58cmの腕! 打席で胸を大きく後ろに反らし、バットを担ぎ上げるような独特の構えから、推定飛距離180m弾の特大ホームランをかっ飛ばした。「怪力バッターといえばカブレラ」「規格外のホームランをたくさん打っていた」とパワーにまつわるファンのコメントが多かったが、NPB在籍12年で通算打率.303、本塁打357、949打点と、器用な打撃で率も残した優良助っ人だった。

 2位から4位は、日本で大記録を残した選手たち。

 2位のウラディミール・バレンティン(ヤクルトほか=得票率32.1%)は2013年、シーズン60本塁打を放ち、王貞治(巨人)の持っていたNPBシーズン本塁打記録(55本)を大きく塗り替えた。「60本を打ったときがすごかった」とファンもMVPまで獲得した“あの年”を振り返る。

 3位のアレックス・ラミレス(ヤクルトほか=得票率31.3%)は13年間のNPB時代だけで、通算2000安打を達成。『ゲッツ』などのパフォーマンスもキレキレだった。「助っ人で唯一名球会入りしているし、それだけ長く日本で活躍したからです」と、リスペクトのコメント多数。

 4位のタフィ・ローズ(近鉄ほか=得票率24.6%)は、NPBで400本塁打を記録した唯一の外国人選手。子ども時代からの近鉄ファンは、「現地で何度も見たホームランにどれだけ心が躍ったことか」と、今なお鮮やかな思い出をコメントしてくれた。

 得票率21.8%で5位を獲得したのは、タイロン・ウッズ(横浜ほか)。「ドラゴンズが強かったころの象徴。チャンスに強い、率も残す、圧倒的パワー、最強」と、落合中日全盛期の4番としてのウッズを評するコメントが目に付いた。横浜時代の2年間にも2年連続本塁打王を獲っていることに、念のため触れておく。

 さて、ここからは6位~10位の中から、何人かをピックアップ。

 1980年代を中心に活躍した選手で唯一のトップ10入りが、8位のブーマー・ウェルズ(阪急ほか=得票率9.0%)だった。ファンの推しコメントにもある通り、「外国人初の三冠王」。身長2m、体重100kg超の巨漢ながら三振が少なく、NPB10年間の通算打率は.317であった。

 そして9位に広島ファンから愛された男、ブラッド・エルドレッド(得票率7.0%)。「カープファンの中で一番印象に残っている外国人4番打者だから」と、ど真ん中ストレートのコメントが多数届いている。そういえばエルドレッドが4番に座るまで広島の4番は、ほぼ日本人選手が務めていた。

 最後に、18.8%の得票率となった「その他」の選手について、ひと言触れておこう。中でも票を集めたのは、ランディ・バース(阪神)とウォーレン・クロマティ(巨人)である。バースは通算92試合、クロマティは174試合、『4番』として打席に入っているが、2人ともほとんどは『3番』打者としての活躍だった。『強打者』『優良助っ人』としてのインパクトが、それだけファンにとっては強烈だったということか。

(文:前田恵、企画構成:スリーライト)

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