村田修一コーチが語る「巨人の4番」の重み 完全復活へもがく岡本和真の現状を聞く
未来の4番を育てる「元4番」巨人・村田修一コーチが考える「真の4番」とは? 【写真は共同】
巨人に来て「正しい4番像」がわかった
横浜時代はとにかく自分が打点を挙げることを考えていたと村田コーチは話す 【写真は共同】
当時、金本(知憲)さんが阪神の4番を打っていました。金本さんがケガと闘いながらも試合に出続ける姿を見て、ずっと「自分もあんな4番になりたい」「常に試合に出続けて、『4番・サード』を守るんだ」と思いました。調子云々で外されることは多々ありましたが、試合に出る以上は「4番・サード」を守るつもりでしたね。プロ野球がシーズン143試合開催される中には、その1試合しか見に来られないお客さんもいらっしゃいます。「村田を見たい」とわざわざ球場に足を運んでくださった方に、「村田は今日、腰が痛くて休むらしいよ」などという理由でガッカリさせたくなかった。さすがに足の腱を断裂するとか、完全に野球ができない状態になったら、申し訳ないけれども試合には出られません。でも「ベンチに座っているぐらいなら絶対打席に立つ」「今日試合に出られるなら明日も出る」というのが、僕のスタイルではありました。
――つまり4番とは『チームの顔』であり、必ずそこにいなくてはいけない人、ということですね。
そうですね。その選手を見に来るファンが大勢いる。そして、4番の一つひとつのアウトが、試合の勝敗を左右する。そこは意識して、常に4番の重圧は感じながら、打席に入っていました。
――4番打者としてのバッティング面では、どういったことを意識していましたか?
横浜にいたころは、塁上にランナーがいれば、ランナーを還す。ランナーがいなければ、ホームランで1点を取る。ランナーが塁に溜まった場面では、ホームランを狙いながら打つことが多かったですね。12年に巨人へ移籍した当初は、4番を打っていた阿部(慎之助)さんの後ろを打っていました。
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