連載:カタールW杯組分け決定!「日本は世界で勝てるのか」

王座奪還へ、ドイツは初戦からフルパワー 日本が狙うべきは「弱点のサイド」

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大国の威信を取り戻すべく、フリック新監督の下で再建の道を歩むドイツ。下馬評は高くないが、日本にとって強敵であることは間違いない 【Getty Images】

 前回のロシア・ワールドカップ(W杯)で史上初のグループリーグ敗退を喫し、昨年のEUROでも決勝トーナメント1回戦で宿敵イングランドに完敗。屈辱にまみれたドイツを、カタールW杯の本命に推す声は少数派だ。それでも、かつてバイエルンに数々のタイトルをもたらした智将フリックの下、王座奪還に向けて復権への道を着々と歩んでいるのは間違いない。ここでは現代表の強みと弱みを明らかにし、グループリーグの初戦でぶつかる日本の“勝機”を探る。

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レーヴの跡を継いだフリックの手腕は本物

 18大会連続20回目となるW杯に臨むドイツ代表の前評判は、決して芳しくない。

 前回大会覇者として、また優勝候補の最右翼として臨んだ4年前とは異なり、今回はフランスやブラジル、イングランドを追いかける立場だ。選手やスタッフはカタール大会での王座奪還に意欲を燃やすが、大手ブックメーカー『William Hill』の優勝オッズを見ても、現時点でドイツはアルゼンチンと並ぶ5番手(10倍)。同じグループEに入ったスペイン(8.5倍)よりも下馬評は低い。

 欧州予選では圧倒的な強さを発揮し、世界最速でのカタール行きを決めた。のちにイタリアを予選敗退に追い込む伏兵・北マケドニアにホームで不覚をとった(1-2で敗戦)ものの、その第3戦を除く9試合は全勝。ルーマニア、アイスランド、アルメニアなどの格下に付け入る隙を与えず、10試合で勝点27(36得点4失点)を積み上げた。

 ヨアヒム・レーヴ監督が21年夏のEURO終了後に退任し、ハンジ・フリックが跡を継いでからは無傷の7連勝を飾っている。約1年半の就任期間で、バイエルン・ミュンヘンにあらゆるタイトルをもたらした新監督の手腕は本物だ。
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