スカウトが即戦力と認める「大学生投手」 隅田、佐藤の先発・リリーフの適性は?
6月の全日本大学野球選手権では神宮の舞台で奪三振ショーを披露し、ドラ1候補に浮上した隅田知一郎 【写真は共同】
第3回は、「大学生投手」編。即戦力として考えるなら、隅田知一郎(西日本工業大)と佐藤隼輔(筑波大)の両左腕がプロのスカウトから高評価を得て注目される。ほかにも上位指名が予想される大学球界屈指のピッチャーについて、苑田・米村両スカウトが課題ポイントなども挙げながら独自の評価を語ってくれた。
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隅田知一郎(西日本工業大/176cm、76kg、左左)
全日本大学野球選手権で見ましたが、変化球もコントロールも良かったです。タイミングが合わないと、ボールが抜けたりワンバウンドになったりするピッチャーもいますが、フォームがバラバラになることもなく、四球を出して崩れていくこともない。カウントが悪くなったとき、ストライクを取りにいくのではなく、思い切り投げてストライクが取れるところもいいですね。しっかりゲームを作っていけますし、どこのチームも高く評価しているんじゃないかと思います。
米村スカウト「即戦力で先発ローテ入りが期待できる」
私が見た左投手の中では一番いいと思います。右打者への真っすぐのコントロール、変化球も、スライダー、カット、チェンジアップ、フォークなど、すべてが一級品です。カウントが不利になったときでも、置きにいくのではなく、ちゃんとした投球術でストライクを取っていけるテクニックもある。今年の全日本大学野球選手権でも右打者のインローに平気でシュッと投げ、いいピッチングをしていましたから、私は買っています。左右の違いはあれど、うちにいた吉見一起のように制球力で勝負でき、プロでも先発ローテーションの一角としてすぐ使えそうですね。
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