小園、森木、風間…豊作の「高校生投手」 敏腕スカウトからお墨付きの逸材とは?
今夏の予選では智弁和歌山に惜しくも敗れ甲子園出場ならずも…優勝校と対等に戦ったことも評価されるポイントになった 【写真は共同】
第1回は、「高校生投手」編。1位入札の競合が濃厚な小園健太(市和歌山高)と森木大智(高知高)を皮切りに好素材が顔をそろえる。コロナ禍で見る機会が少なく、見極めが難しい状況ではあったが、苑田、米村両スカウトが有望な高校生投手を挙げてくれた。
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小園健太(市和歌山高/184cm、89kg、右右)
今年のセンバツのときも良かったですが、その後、さらに球が良くなっています。腕の振りがスムーズで、柔らかさがあり、球のキレも、球持ちもいい。ピッチャーらしい体型で、バランスもいい。平均して147〜148キロですが、打席に立ったらもっと速く見えるんじゃないかな。うちにいた黒田博樹を彷彿とさせる楽しみなピッチャーです。プロ2年目の奥川恭伸投手(東京ヤクルト)や佐々木朗希投手(千葉ロッテ)と同じように、プロ入りして最初はファームで間隔を空けてうまく使っていけば、早い段階で、上(一軍)で投げられるようになりますね。
米村スカウト「完成度が高く、先発ローテ入りが期待できる」
順調に自分の力を出しているのが小園投手と森木投手。この二人は競合もあるでしょうね。まず小園投手ですが、球のキレ、制球力があって、変化球もスライダー、カット、フォークと多彩でテクニックもあります。森木投手はパワーピッチャーですが、小園投手はアウトローにもインコースにもきっちり投げ分けられるので、完成度で言えば森木投手よりも高いです。智弁和歌山高に最後(今夏の和歌山大会)だけ負けましたが、全国制覇チームと対等に戦ったことも高く評価したいですね。奥川恭伸投手の高校時代と比較しても、双璧の力がありますし、完投能力もあるので、プロでも先発ローテーションに入って活躍できるでしょう。
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