プロのスカウトから見た前川右京の魅力 将来有望な逸材がひしめく「高校生野手」
夏の甲子園では大暴れし、チームを準優勝に導いた前川右京。苑田・米村両スカウトからの評価も高い 【写真は共同】
第2回は、「高校生野手」編。苑田・米村スカウトともに最も高く評価したのが、甲子園での活躍もまだ記憶に新しい前川右京(智弁学園高)だ。どこに魅力を感じるのか、惜しみなく語ってくれた。また、前川に次ぐ、将来性を感じるスラッガーについても両スカウトの評価を聞いた。
前川右京(智弁学園高/176cm、90kg、左左)
軸がしっかりしていて、体が開かないから広角に打てる。高校生でここまで打てるというのは、相当振り込んでいるなと。振り込まないとあそこまではいきませんから。率も残せて、さらに体のパワーがあるからホームランも打てる。うちの林晃汰の打ち方を参考にしたような感じですね。林は高校時代(智弁和歌山高)、ボール球に手を出すことがありましたが、前川選手は出さないですね。その点では、高校時代で比べると前川選手の方がいいんじゃないかと思います。プロではホームラン15〜20本、打率.280、50〜60打点ぐらいはいける選手。はまれば、ホームランや打点はもっと上がっていきますね。守備は特別ということではないですが、投げ方も悪くないので、これからプロに入って練習していけば十分やれます。欠点がなく、今後が楽しみな選手です。
米村スカウト「大舞台で活躍できるところが◎」
私自身、「甲子園のような大舞台で結果を出した選手を評価したい」という考えがありまして、その観点から、前川選手に高評価をつけています。下級生のときからセンスがいいなと思っていましたが、今夏の甲子園でも打率.455を残したヒットメーカー。打てない時期もありましたが、無我夢中で練習してきたのでしょうね、打てるようになって3年夏の甲子園にやってきました。長打力もあってホームランも2発。プロ野球は人気商売ですから、大舞台で活躍できる選手は高く評価したいです。
一つ気になるのは、変化球をホームランにした場面は見ているのですが、真っすぐを打ったのは見ておらず、打てるかどうか、ということです。プロのピッチャーは新人と対するとき、「俺の球が打てるものなら打ってみろ!」と直球を放ってきます。村上宗隆選手(東京ヤクルト)も、直球をバーンと打つからピッチャーはみんな変化球に逃げていくんです。相手が逃げるようになるには、まずは真っすぐを打つこと。そうしたら、プロでも活躍できるでしょうね。
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