CL出場権獲得を目指すフランクフルト 長谷部誠、鎌田大地が果たすべき役割
今季のブンデスリーガで上位に位置するフランクフルト。攻撃の中心には鎌田大地(写真中央)がいる 【Getty Images】
ブンデスリーガでヨーロッパチャンピオンのバイエルン・ミュンヘンをも打ち破ったその力は果たして本物なのか。未だ予断を許さないリーガ上位争いの中で、フランクフルトがクラブ史上初のUEFAチャンピオンズリーグ出場権獲得圏内の4位以上を確保できるのか。長谷部、鎌田に課せられる役割とともに、フランクフルトが残り8試合となったブンデスリーガで結果を得るための方策を探る。
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待ち望んだ躍進の時
フランクフルトは1959-60シーズンにCLの前身であるUEFAチャンピオンズカップで準優勝したことがある。また、1979-80シーズンにはUEFAヨーロッパリーグ(以下、EL)の前身であるUEFAカップを制したが、現行のCLでは未だその舞台に立ったことすらない。
それでも近年のフランクフルトはサポーターの期待に応える結果を残しつつある。ニコ・コヴァチ監督体制下の2017-18シーズンにはクラブ史上5度目のDFBポカール(国内カップ戦)制覇を達成。そして翌2018-19シーズンは現指揮官のアディ・ヒュッター監督の下でEL準決勝に進出し、惜しくもチェルシー(イングランド)にPK戦で敗れた。
一方で、フランクフルトは国内各クラブとしのぎを削るブンデスリーガで上位進出を果たせず、これまで一度もCLの舞台に立つ権利を得られなかった。躍進した2018-19シーズンは出場権獲得のチャンスもあったが、ELとの二兎を追う戦いで選手たちが疲労困憊となってシーズン終盤に失速して力尽きた。リーガ最終節のバイエルン・ミュンヘン戦で大敗を喫した後、リベロでレギュラーを務め続けた長谷部誠はミュンヘンのアリアンツ・アレーナのミックスゾーンで、「終盤はリーガとELの並行開催で体力的に限界だった」と吐露している。
翻って、今季のフランクフルトはヨーロッパ各カップ戦への出場を逃したことで国内の戦いに注力できている。バイエルン、RBライプツィヒ、ボルシア・ドルトムントなどの強豪と比べると選手層は心許ないが、DFBポカールも2回戦で敗退した今、フランクフルトはリーガ4位以内死守によるCL出場権確保の目標が明確に定まっている。
それでもまだまだ悲願成就への道程は長い。ブンデスリーガはインターナショナルウィークを挟んで8試合を残し、フランクフルトはCL出場権を争う当該チームとの対戦も多く残している。特にインターナショナルウィーク明けに迎える4月3日の第27節・ドルトムント戦、続く4月10日の第28節・ヴォルフスブルク戦は命運を分ける重要な連戦となるだろう。第26節終了時点でフランクフルトは12勝11分3敗の勝ち点47で4位。対するドルトムントは13勝4分9敗の勝ち点43で5位、そしてヴォルフスブルクは14勝9分3敗の勝ち点51で3位と、両試合ともに当該チームが対峙(たいじ)する決戦となるからだ。
選手層の不備を解消する術
長谷部に代わってリベロを務めるヒンターエッガー(写真左)は欠かせない戦力 【Getty Images】
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