雌伏のときを経て、再び蘇る ボランチ・長谷部がフランクフルトを牽引
序盤はベンチへ回るも
今季途中から正式にキャプテンを任されている長谷部 【Getty Images】
今の長谷部は20代から30代前半の頃に本職としてきた中盤中央での役割を任されている。そんな彼の現在のプレースタイルを評する前に、まずは、なぜ長谷部がこのポジションに抜擢(ばってき)されているのかをフランクフルトのチーム事情を交えて記したいと思う。
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ただし、これまで出場機会が限られていた若手選手を起用すれば、必然的に既存選手の誰かが押し出されることになる。例えば先述のエンディカの最適ポジションは3バックの左ストッパーだが、このポジションは絶対的なレギュラーであるマルティン・ヒンターエッガーが務めていた。28歳のオーストリア代表DFであるヒンターエッガーはチームの要であり、彼をスタメンから外すのは現実的に考えられない。
それでもエンディカをスターティングメンバーに据えるならば、ヒンターエッガーを他のポジションにコンバートするしかない。幸いヒンターエッガーは対人能力が抜群に高いうえ、得意の左足を駆使したビルドアップワークにも長けている。そこでヒュッター監督はまず、第8節の強豪RBライプツィヒとの一戦でシステムを4-2-3-1へ変更しつつ、エンディカをバックライン左サイドバックのスタメンに抜擢(ばってき)。そしてセンターバックにはヒンターエッガーと当時キャプテンを務めていたダビド・アブラアムを据え、長谷部をベンチへと回した。そして、このライプツィヒ戦を1-1のドローでしのいだヒュッター監督は翌節以降のゲームでシステムを再び3-4-2-1へ戻しつつ、エンディカには正式に左ストッパーのレギュラーポジションを与え、ヒンターエッガーにはリベロの役割を任せた。これにより、ポジションを失った長谷部はライプツィヒ戦を含めて4試合連続で出場機会を与えられなかった。
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